御船町上野に所在する

凱旋門(がいせんもん)です。

文化財の指定は受けていません。

 

 県道221号田代御船線上にあります。御船町の中心部からだと、国道443号を北上し、コメリ御船店を過ぎた交差点で右折し、県道221号の山道を登っていきます。ここは、通称、軍見坂(ぐみざか)と呼ばれる山道です。

 この山道を登り、上野地区の集落に入ると、道の両側に1本ずつ石柱のようなものが建っています。これが凱旋門です。凱旋門と聞くとフランス・パリの壮大な凱旋門が思い浮かびますが、御船町の凱旋門はどちらかというとひっそりと地域を見つめ続けてきた歴史の証人的な佇まいがあります。

 この御船町の凱旋門は日露戦争を記念して、明治39年(1906年)に地元の上益城郡七瀧村によって建てられたものです。

 平成28年熊本地震により倒れ、割れてしまいましたが、現在は修復されています。建て直されてよかったです。

 

道の両側に1本ずつ門柱のような柱があります。軍見坂側から。

 

ナナメから。地震で被災して修復した痕跡がまだ少し目立ちますね。

 

軍見坂から行くと、左側の石柱。

「明治三十九年一月十日設立上益城郡七瀧村」とあります。

 

軍見坂から行くと、右側の石柱。

交差する日の丸の下に「日露戦役紀念」とあります。

※写真は2020年3月撮影