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三兎幸福論 -岡山蹴球日誌

岡山、高梁、美作の三都に本拠地を置くファジアーノ岡山、岡山湯郷ベル、FC吉備国際大学シャルムを主とした岡山のサッカーを通してみんなで幸せになろうよ、という感じでユルユルとやっていきます。

スタジアムDJのアナウンスが高らかに響き渡り、フェアプレーフラッグを先頭に両のメンバーがピッチへと入って来ました。

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(FIFAアンセムの中、エスコートキッズの手を携えピッチへ)

開幕戦セレモニー、まず小椋正清東近江市長から祝辞を頂きます。「本日は好天に恵まれ… 」「…大変強いファジアーノ岡山ネクストを相手に迎え…」「…昨年は残念ながらJ3に降格しましたが…」えっ⁈(笑) 軽くザワつくスタンドをよそに市長のキックイン。セレモニーは粛々と進みます。

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(市長ご挨拶。やってしまいました(笑))

そして、記念すべきJFLの開幕を告げるホイッスルが鳴り響き、前半キックオフ!

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(前半キックオフ!ネクスの新たな挑戦が始まりました)

両チームのスタメン、フォーメーションは以下の通りです。

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(両チームスタメン。図は速報くんを使用・加工)

MIOはオーソドックスな4-4-2、ネクスはトップと同じ3-4-2-1。

風が強い布引、風上に立ったMIOが開始直後から押し込み、積極的にミドルを打ってきます。ネクスは動きが固く、なかなかビルドアップが上手く行きません。そして前半3分、CKを与えると、キッカー松永からファーサイドの岡本へピタリ。打点の高いヘディングでMIOが先制します。ホームの幸先良い得点に湧き上がるスタンド。ネクスはのっけからビハインドを背負って戦うことになりました。

尚もMIOの攻勢、立て続けにシュートを浴びますが、なんとか凌ぐ展開が続きます。

しかし、前半18分FW新中剛史がDF寄特直人のパス1本で裏抜け(これはオフサイドの判定)すると、22分今度はMF呉大陸のパスから新中が抜け出しGK桑水と1対1。シュートは惜しくもGKの正面へ。25分MF田中雄輝とのコンビネーションからFW藤岡浩介がシュート、更に26分新中からのスルーパスにMF幡野貴紀が反応、飛び出したGKと接触しながらもシュート放つがわずかに左へ外れるなど、ロングパスを交えるようになるとリズムが出始め、徐々に反撃を開始します。

しかしここで珍事が。28分、DF板野圭竜のクリアミスで空高く上がったボールを、GK松原修平が思わずポケットキャッチ。主審の津野さん、待ってましたとばかりにホイッスル(笑)。ゴールエリア内で関節FKが告げられます。降って湧いたようなピンチにざわめくスタンド(笑)

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(珍しいバックパスルールでの関節FK)

ペナ左角からの関節FK、キッカーがチョン蹴りしたボールをファーサイドの選手へパス、これはタッチライン側へ流れ事無きを得ました。

ピンチを凌いだネクス。38分新中のロングスローからの寄特の強烈ミドル、43分には新中が幡野のパスをDFを背負いながら受け、そのまま反転・シュート。同点へ向けたチャレンジは実らず、前半終了のホイッスル。ビハインドを背負っての折り返しとなりました。

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(アウエイ開幕戦、0-1で前半を終了)

同点、そして勝ち越しを目指してなんとかしてゴールをこじ開けたいファジアーノ岡山ネクスト。メンバーは変わらず、風上に立つ後半に挑みます。

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(後半に向け円陣を組み気合いを入れるイレブン)

後半立ち上がり、牧内監督からの指示があったのでしょうか、前半は余り動きの良く無かった右サイドが積極的に攻め上がりを見せます。46分、ダイムのスピードに乗った突破を抑えられず、MIOのDF二戸がたまらずファール。イエローが提示されます。

尚も攻勢は止まず。51分ダイムのカットインからのシュート、53分ダイムのオーバーラップからMF飯田涼→藤岡とつなぎそのままシュート。

しかしMIOもセットプレーで追加点を伺います。57分FKの流れからMIO岡本がゴールネットを揺らすも、直前にオフサイドの判定があり、得点認められず。

直後58分MIO尾形を押し倒したダイムにイエロー、更に59分DF加藤健人がMIO木下の突破を止めてイエロー。この辺りは堪える時間帯。

61分飯田のバックパスを受けた新中が強烈ミドル放つも、相手GKのファインセーブに阻まれる。62分には寄特のボレー、68分藤岡のパスから飯田のバー直撃ミドル。ゴールの予感が近づいてきます。

70分ベンチが動きます。田中雄輝に替えてMF千布一輝を投入。ダイムとポジションを入れ替え、ダイムが左に千布が右に入ります。相手の足が止まりだしたこの時間帯、この交代で更にサイドからの圧力が高まり、ほぼ一方的に押し込む展開となります。

71分新中のロングスローからこぼれ球を板野がシュートも枠を外し板野が頭を抱えたところで、79分、飯田に替えてついにFW小林秀征がピッチに!1156人の観衆の中で歓声に沸き返る10人ほどのネクスサポ!

早速秀征が躍動します。84分、CKから幡野のパスを秀征が力強いシュート。更に86分ダイムとの高速ワンツーから新中がシュート。諦めない岡山の攻撃。

そしてロスタイム直前、MIO濱田がボックス内で突破を図った新中を倒し、イエロー。土壇場でPK獲得‼︎すぐさま新中がボールを抱え、ゆっくりとペナルティスポットに向かいます。

ロスタイムに入った90+1分、ネクスサポとベンチの皆が見守る中、新中の胸には様々なものが去来きたことでしょう。ホイッスルが鳴り響き、右足から放たれた想いのこもった力強いボールがネット左に突き刺さる!ゴーーール‼︎ついに同点!

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(後半ロスタイム、新中のPKが決まる!)

歓喜が爆発するサポーター席。尚も逆転へと攻め続けるネクス。しかし、試合終了のホイッスルが鳴り、ネクスのJFL開幕戦は勝ち点1を得て終わりました。

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たったの1点ですが、ここに至るまで多くのことを重ね続けてきた彼ら、そしてそれを見続けてきた僕らサポーターたちには大きな1点。発足してからの5年間、その今までの事が全部詰まった様な一戦でした。大分を迎えるホーム開幕戦、これから新たな歴史を刻み続けるファジアーノ岡山ネクストにも熱い声援をよろしくお願いします!