オレ様には、毎日、食事の世話をするお付きが何人もいるんだぜ。
何せオレ様は、グルメだからな。
おいしいものしか食べないんだ。
毎日、新鮮な青葉を腹一杯食べてるんだぜ。
オレ様を世話することができるなんて、光栄なことだと、思えよ。
下々のものよ!
とは、言っても、いつもオレ様に使えてくれているからな、まあ、ねぎらいの言葉ぐらいかけてやろうか?!
「おい、お付き!
毎日、オレ様のために、新鮮な青菜を調達するその心がけ
天晴れだぞ!
今後もオレ様のために、しっかりと、用意しろよ!」
「え?なに?
明日は、商店街の安売りだから、大丈夫?
八百屋で、新鮮な『小松菜』をいっぱい買って、冷蔵庫に入れておくわ!
だと?」
「オレ様の食事は、隣りの八百屋の軒先に売ってる、あの『小松菜』なのか?
」
オ、オレ様は、オレ様のために、オレ様畑で、オレ様青菜が、栽培されているのだと思っていたぜ・・・![]()
あ、だが、時々、 『小松菜』とは違う、 『青菜』が、用意されているじゃないか!
青菜より、やわらかくて、ちょっと苦味の在るあれこそが、
『オレ様のために栽培されている特別な青菜』
じゃ無いのか?
え?あれは、
「家の前の花壇の雑草?」
おい、お付き、お前は、庭の雑草を、オレ様に食べさせていたのか?
「もりもり食べてた?」
ああ、美味かったが、
『雑草?』
高貴なオレ様の食卓に並ぶ、青菜が『雑草?![]()
』
いやいや、高貴なオレ様は、好き嫌いなく、何でも食べるのだ。
お付き、明日も新鮮な青菜を用意しておけ!
そして、安売りで買った、『小松菜』は、ちゃんと、野菜室にいれて、保存するのだぞ!
新聞紙に包んで、根っこの方を下にして入れておくんだ。
そのほうが、鮮度が持つからな。
これらも、よろしく頼むぞ!お付き!!
