人それぞれの人生があります。
背負っているものは人それぞれ。
人を見かけで判断すると見誤りますね。
おはようございます。
恋愛がうまくいかない。結婚できないのには必ず原因があります。
恋愛・婚活の悩みを解決する心理カウンセラーの吉田亮介です。
以前、某TV番組の企画で、終電を乗り過ごした人にインタビューして、
タクシー代を払う代わりにその人の家におじゃまするというものがありました。
この中で登場したある20代後半の女性。
深夜1時過ぎに都内のターミナルステーションの周囲の植え込みに座っているところをインタビュー。
出会い系サイトで知り合った男性にすっぽかされて散歩していたという彼女。
定職にはつかずフリーターをやっていたが、それもやめて休職中。
見た目も少しだらしなく見えました。
キャバ嬢経験もあるとのことで、なるほどと妙に納得。
そして、番組の企画でこの女性の自宅(実家)へ。
自宅、それも実家に深夜に急に人を呼べるとは一体どんな家だろうか!?
職業柄親子関係の乱れを想像してしまいます(苦笑)
そして、帰宅。
テレビカメラがその女性の自宅に入ります。
2階に上がる女性を追うカメラ。
階段にはほこりが積もっています。
2階の彼女の部屋は散らかっていて、洗濯物がベッドに山盛り状態。
う~ん。
だらしないなぁ~。
しっかりしなさいよ!
というのが最初の正直な感想でした。
それと同時に職業柄やはりどんな親だろうか?
と想像してしまいます。
行き過ぎた放任主義の親を想像しました。
そして、人を外面だけで判断してはいけない。
この言葉を思い知らされたのはそのすぐ後のことです。
彼女の祖母は寝たきりで彼女が介護していました。
さらに、彼女の父も倒れ、半身不随。
彼女が一手にふたりの面倒をみているのです。
弟さんは外で働いているそうですが、彼女が主に祖母と父の介護をしているそうです。
20代後半で独身と言えば、まだまだ遊びたい盛りですよね。
そんな彼女が唯一遊べるのは祖母と父が寝静まった夜だけ。
働いてなくて昼間に外出できない彼女が出会えるのは出会い系サイトくらい。
日々介護に忙しければ掃除や洗濯も後手に回るでしょう。
階段にほこりがたまり、洗濯物が溜まるのも当然と思えます。
そんな彼女の夢は、ふたりが幸せに死の時を迎えて、娘(孫)に面倒みてもらって良かったと思ってもらうこと。
父に呼びかけて返事してもらえることが幸せだと彼女は言いました。
ほんの10分もしない内に観方が180度変わってしまいました。
最初に思ったこと。
う~ん。
だらしないなぁ~。
しっかりしなさいよ!
事実を知って、観方が変わると、
背負っているものが違う・・
20代でこんなにしっかりしているなんてすごい・・
お酒も飲みたくなるだろうし、出会い系サイトで出会いを求めるくらいはしたいし、するよね・・
夜しか時間がないんだから夜に遊んでいるのも当然だし、むしろ、健気に思えて来る。
本当に、人の背負っているものは一見して分かるものではないなと思い知らされました。
自分の浅はかさが恥ずかしくなりましたね。
でも、物事の見方を学ぶ素晴らしい機会でした。