みじかいストーリー
書いてみた
『風邪の正体』
ゴホン！ゴホン！ゴホン！
あ～～のども痛いし風邪ひいたかな…。
ゴホン！ゴホン！ゴホン！
「なんだよ、吐き出すなよ！」
その声と共に現れたのは、頭に角が生えていて、
まるで小鬼のような、小さな変な生き物だった。
「うわっ！なんだこいつ！！」
俺は驚いた。
するとその生き物は、俺の顔をまじまじと見てこう言った。
「おまえ、おれ様が見えるのか！？」
「うわっっ！なんだおまえ！！！」
俺はのけぞった。
「おれ様を吐き出すなんてなんてヤツだ！！」
そう言うと俺の頭に張り付いてきた！！
うわーーーっ！！
俺は必死にその変な生き物をはがそうとした。
すると急に突風が吹いて、
その変なヤツは、あっという間にどこかへ飛んで行った。
何だったんだ、あれは……。
ふと、われに返ると、のどの痛みも無くなり、
せきも出ないし、絶好調な気分だった。
そうか、
あいつが風邪の正体だったのか…。
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