みじかいストーリー
書いてみた
『水泳』
子供たちは村に流れる川に集合し、
今日の授業は何だろう、とワクワクしながら先生が来るのを待っていました。
少しすると先生がやって来て、開口一番こう言いました。
「さて、今日の授業は新しい泳ぎ方を教える!」
子供たちはポカーンと口を開け、先生を見ていました。
その様子を見て先生は大笑いしました。
「そうだよな~みんなちっちゃな頃からこの泳ぎ方しかしないもんな~」
そう言うと手足を動かして泳ぐ身振りをしました。
「先生な、おもしろい泳ぎかたをしてるのを、ある出張先で見たんだ。
こんな泳ぎ方があるのかとぶったまげたよ!」
「それで、帰って来てからな、先生一生懸命練習したんだ。
進む速さは期待できないけど、いい遊びになるんじゃないかと思ってな!」
そう言うと先生は川へ飛び込み泳ぎ始めました。
バシャバシャバシャバシャバシャ!
「今のがクロールっていうやつだ」
子供たちは、先生の泳ぎ方が面白くてゲラゲラ笑いました。
「変な泳ぎ方だろう?実際に見た泳ぎ方はもっとスマートな感じなんだが、
われわれじゃ同じように泳ぐのは無理なんだ。これで十分だよ!」
バシャバシャバシャバシャバシャ!
「今のは、背泳ぎっていうやつだ」
「次はバタフライ・・・・・・」
バシャバシャバシャバシャバシャ!
次々に先生がお手本の泳ぎを見せていきます。
子供たちは早く泳ぎたくてうずうずしていました。
好奇心でキラキラと輝く子供たちの大きな瞳。
ここは、どこかにあるカエルの学校。
何泳ぎが得意?
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