みじかいストーリー
書いてみた
『霊能者』
歩いていると、突然声をかけられた。
「そこのあなた!」
「えっ、わたしですか?」
「そう!大変なことになりそうですよ!」
「えっ??」
「まぁ あなたというより、お仲間ですな。
たくさんのお仲間が大災難に遭うのが見えます!」
「大災難!?」
「そうです!」
「・・・おや?・・・でも大活躍してるのも見えますねぇ~~どういう事でしょう・・・?」
「はぁ??」
「あ~これはひどい。大活躍かと思えば非難轟轟・・・なんてことを・・・」
「あなたも気を付けなさい! では・・・」
「???」
霊能者は歩きながら心の中でつぶやいていた。
(人間はなんてひどいことをするんだ・・・)
カマキリから突然声をかけられ、訳のわからない事を言われたコオロギは、
カマキリの後ろ姿を呆然と見ていた。
「わたし達がいったい何をするって言うんだ・・・?」