みじかいストーリー 

 書いてみた 

 

 

『四ひきの仔猫』

 

 

 

四ひきの仔猫の兄弟は、原っぱで蝶々を追いかけていて、

 

 

いつの間にか遠くまで来てしまいました。

 

 

 

「ここはどこだろう・・・?」

 

 

 

仔猫の兄弟たちは迷子になってしまいました。

 

 

 

 

そこへ、大きな鳥が来て

 

 

一ぴきの仔猫をサッと掴んで飛んで行ってしまったのです。

 

 

 

 

残された三ひきの仔猫は驚きました。

 

 

 

「大変だ!どうしよう!」

 

 

 

 

するとまた大きな鳥がやって来て、

 

 

次々に仔猫たちを捕まえて空に飛んで行きました。

 

 

 

 

「離せよ!離せ!」

 

 

仔猫は鳥に向かって言います。

 

 

 

 

「離していいのかい?

 

ここで離したらきっと生きてられないと思うぜ」

 

 

 

鳥は笑いながら言いました。

 

 

 

 

すると仔猫は下を見て黙ってしまいました。

 

 

 

 

 

ハッハッハッハ

 

 

「ワタシは君をどうこうしたりしない。

 

君のお母さんの所へ連れて行ってあげるよ。

 

それまでこの空中散歩を楽しんでおくれ」

 

 

 

 

大きな鳥はそう仔猫に言うと、より一層高く空を舞い上がりました。

 

 

 

 

 

 

少しすると四ひきの仔猫の兄弟は

 

 

お母さん猫のもとに無事に帰って来ました。

 

 

 

 

 

「どこに行ってたの!心配するじゃない!」

 

 

 

 

大きな鳥は言いました。

 

 

「子供は好奇心旺盛だからね。

 

大きくなるまで我々が見守っているから大丈夫だよ」

 

 

「以前君が我々の仲間を助けてくれた時のお礼だよ」

 

 

 

 

「ありがとう、鳥さん」

 

 

お母さん猫は大きな鳥にお礼を言うと、仔猫たちを抱きしめました。

 

 

 

 

 

そのやり取りを聞いていた仔猫は大きな鳥に言いました。

 

 

「お母さんとお友達だったの?

 

じゃあ、また空に連れてってよ、そうと知っていればもっと楽しめたのに!」

 

 

 

 

ハハハ

 

 

 

「お母さんさえよければ、我々はいつだっていいよ」

 

 

 

 

 

「やったーーー!」

 

 

 

 

 

 

四ひきの仔猫たちはまた、大空へと飛び立ちました。

 

 

 

 

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