『3分』 part3
カップ麺にお湯を注いで、
出来上がるのを待っていた。
今日も来てくれるだろうか・・・。
期待して待っていると、
ウルトラマンがやって来て
「3分たったぞ!」と言った。
おぉぉぉウルトラマンが
3分のお知らせに来てくれたぞ~!!
早速カップ麺のフタをはがし食べ始めた。
ん?
ちょっと待てよ。
3分たったんだから「シュワッチ!」と言って
去っていかなければならないはずだが、
昨日も今日もまだボクの目の前にいる。
「あの~~3分たちましたけど、
エネルギー残量は大丈夫なんですか?」
と聞いてみた。
するとウルトラマンはこう言った。
「我々のエネルギーは無限大だ。
宇宙エネルギーを使っているからだ。
だから3分で無くなるなんてことはない。
胸のタイマーは、去るきっかけ作りのために鳴らしている」
ほ~~あれはきっかけ作りなのか、、、
そう聞くと合点がいった。
「最近は出来上がりが5分のカップ麺や、
4分のカップ麺もあるので、去るタイミングが難しい・・・」
そう言うと、
胸のタイマーを
ピコン!ピコン!ピコン!ピコン!と鳴らせ、
「シュワッチ!」
と言って去っていった・・・。


