『プレゼント』

 

 

ある所に評判のパン屋さんがありました。

 

 

店主はまだ20代の若者です。

 

 

素材も、味も、デザインもとても凝っていて、

 

 

幅広い年代の人が買いに来ていました。

 

 

 

 

 

 

 

店主には、お付き合いをしている女性がいました。

 

 

今日は久しぶりにゆっくりデートが出来ます。

 

 

帰りに見晴らしのいいステキな公園で、

 

 

青年は彼女にプロポーズをしました。

 

 

 

 

 

 

 

「僕と結婚してくれる?」

 

 

 

 

「もちろん!」

 

 

 

 

彼女はすぐに答えました。

 

 

 

 

 

そこで、

 

 

青年はガサゴソと箱を取り出したのです。

 

 

箱の中には、小さな小さなドーナツが入っていて、

 

 

そのドーナツには一粒、大きなアーモンドが付いていました。

 

 

 

 

 

 

「これ、指輪のつもりなんだ。

 

本物じゃないけど・・・受け取ってもらえる?」

 

 

 

「わ~かわいい!これは特別な指輪ね、うれしい!」

 

 

 

 

 

彼女が、ドーナツの入った小さな透明のラッピング袋を取り出すと、

 

 

その下に、もう一つラッピングされた袋がありました。

 

 

 

 

 

青年はニコニコして、彼女の様子を見ています。

 

 

 

 

 

 

そう、

 

 

 

 

 

 

そのラッピング袋の中には・・・・・