【UMPC Willcom D4】
童子さんがオークションで手に入れたUMPC(ウルトラモバイルPC)のWillcom D4をびわ坊に見せています。
びわ 「こんなに小さいのにWindowsのゲームができてすごいー」
童子さん「れっきとしたWindowsパソコンだから、Windows用のアプリはだいたい使えるわ」
【500グラムを切る超小型パソコン】
びわが手にしているのは、かつて存在した移動体通信事業者のウィルコムが発売していたUMPCのWillcom D4(2008年 製造:シャープ)です。
重量はわずか490グラムと10インチタブレット端末程度で、れっきとしたWindows Vistaパソコンでした。
童子さんは元々内蔵されていた1.8インチマイクロHDDをSSDに交換した上で、重くて評判が悪かったWindows VistaからWindows 8.1を新たにインストールし、Windows8はセキュリティサポートが終了しているため、ネットには接続できないようにして使っています。
【2010年頃までは存在感の高かった日本製のUMPCとスマートフォン】
左の超小型パソコンがWillcom D4です。
1024×600ドット・5インチタッチパネル液晶画面とフルキーボードを搭載し、無線LANとウィルコムのPHS回線を使っての無線インターネット機能を内蔵していました。
ワンセグチューナーも内蔵していたのでテレビ放送を見ることもできました。
Windows Vistaは重量級のOSで使い勝手のよいものではなかった上に、Willcom D4は処理速度の遅いインテルAtomプロセッサを使用してメモリも1GBと省電力側に振った設計のため、常用するにはストレスが溜まるものだったと言われています。
ただ、これだけ小さなパソコンを作るのは東芝のリブレット、日本IBMのPalm Top PC110からの日本の伝統芸とも言えるものでした。
しかし、2010年頃を境に日本製のUMPCやスマホは急速に商品力を失い、UMPCは台湾、スマホはアメリカのアップル、韓国のサムスン、中国のファーウェイにその市場を奪われていきました。
【日本製PC、スマホが消える日】
先日、京セラがスマホから撤退し、さらに富士通の携帯電話部門が分社・独立したFCNTが経営破綻したことで、残る日本でのスマホ製造メーカーはソニーと台湾の鴻海傘下にあるシャープの2社だけになってしまいました。
パソコンではNECも富士通も中国Lenovoの傘下となっていて、かつてのソニーのPC部門のVAIOは現在では分社。独立し、マウスコンピュータやパソコン工房といったBTOメーカー的な存在となり、シャープも東芝のダイナブックを買収したものの今ひとつパッとしない印象です。
レッツノートのパナソニックだけが独自色を出して存在感を見せていますが、市場占有率で言えば本当に小さなもので、世界的に見ると日本製PCは2010年以降はほぼ無視してもよいと言っても過言ではないほど市場占有率が失われてしまいました。
技術者を冷遇したために海外への頭脳流出が起こったためだとか、ゆとり教育による学力低下にともなう技術競走力の低下だとか、色々原因については取り沙汰されていますが、私は2000年以降の株主すなわち不労所得者への優遇政策が、企業の経営方針への株主の介入を許しすぎ、企業は目先の利益だけを追求し、中長期的な戦略を立てられずに硬直化したことも原因の一つだと思います。
これに関しては何が悪いのかと言えば、竹○平蔵氏を経済財政政策担当大臣として迎え入れ、重用し続けた○民党なのでしょうねー。
資源もなく食料自給率が極端に低い日本が、科学技術での優位性を失うことは恐ろしい結果を招くように思います。
【売れるものがない?じゃあ人でも売ろうか】
さすがに考えすぎだとは思うのですが、政府が国民のあらゆる個人情報をマイナンバーに紐付けし管理できるようになると、資源も無く技術力が地に落ちた日本が売るものがいよいよ無くなってきたら、政府は国民を商品として諸外国に売り始めるのではないかと考えたりします。
他国のVIPが重病を患い臓器移植が必要であれば、HLA型が適合する者を不自然ではない形で脳死させ臓器を販売したり、体力に優れた者は傭兵として販売したり、容姿の優れた者は外国の富裕層に愛玩用に販売するなど…。
現時点ではそこまで酷いことはしないものと思っていますが、赤紙一つで国民を招集し、ろくな武器も食料もない戦場に送りこんだり、特攻兵器に乗せてお国のために死んでこいということをしてきた実績がありますからね、日本政府は。
マイナンバーに盛り込む情報がどんどん増えていくようになっているのが不安に感じます。