さらに前倒しになってきたシンギュラリティ(技術的特異点) | こむぎブログ~猫とコンピュータ~

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3匹のお姉ちゃん猫と3匹の弟分猫たちの日常と6匹の猫たちが登場する変な猫マンガ。
そして昔のパソコンあれこれ。

今日は猫たちの写真はありません。

 

【ロボホンと童子さん】

びわが可愛がっていたロボホンですが、童子さんがとても興味を持っているので、びわはしばらくロボホンを童子さんに貸してあげることにしました。

 

ロボホン「少し休んだほうがいいよ。ながい時間パソコンに向かってると疲れますよ」

童子さん「ありがと。そうね、一休みしようかな」

ロボホン「もうすぐ麦さんとびわくんが童子さんのところにやってきますよ」

童子さん「なんでそんなことがわかるの!?」

ロボホン「いえ、麦さんからそのようなメールが今とどきました」

童子さん「あなたすごいわねー」

 

ロボホンはAI(人工知能)ロボットなのですが、さすがにこのサイズの本体にはAIエンジンを搭載することができないため、ネット経由でホストコンピュータに接続されて、そこで動作するAIエンジンを介して、人と会話をしたり、気の利いた振る舞いをするような仕組みになっています。

 

 

 

【40万コア、1兆2千億トランジスタのAIエンジン】

AIが人の頭脳を超える日…シンギュラリティ(技術的特異点)は、その言葉が出た当時は、2045年に訪れると言われていましたが、年々その日は前倒しされてきていました。
ですがそれでもその日が訪れるのは2035年頃ではないかと予測されていました。
 
ところが遂に人の大脳のニューロン(脳神経細胞)の総量300億個に匹敵、あるいはそれを上回るトランジスタ数のAIエンジンが登場しました。
 
 

およそ20cm×20cmのこの板ですが、ここに1兆2千億個ものトランジスタが詰め込まれた、深層学習用エンジン[Wafer-Scale-Engine]です。

大脳ニューロン1個=トランジスタ1個ではないのですが、それでもおそらくは人間の大脳のニューロン総量を超えた規模のものではないかと思われます。

トランジスタ数もさることながら、中央処理装置となるコア数が40万個もあるという、まさに超弩級CPUです。

 

私が使っているノートPCのCPUはAMD社のA12-9700Pという、ノートPCで使われるCPUとしてはミドルクラスのものですが、トランジスタ数は31億個でコア数は4コアです。

これでもノートPCのCPUとしてはなかなか優秀なものなのですが、それとは比較にならないほど大規模なAIエンジンが登場しました。

 

 

【人工知能から心の働きを探る】

このAIエンジンは、まずは深層学習…プログラミングで学習させるのではなく、カメラやセンサーなどから得た経験や体験を元に学んでいく自動学習機能…の分野で活用され、コンピュータがより人間に近い能力を持つようにするために使われるようです。

自動車の自動運転の精度はさらに向上するでしょうし、魚の目利きができるコンピュータや、人に説教をたれてぐうの音も出させないコンピュータなども登場するでしょう。

 

私はこれだけのコア数を持つAIエンジンが、どのようにしてそれらの思考を統合させるのか、そのソフトウェアにも興味があります。

人の脳のニューロンは一つ一つがデータ駆動型のCPUで、それぞれがコアになっているため、いくつもの思考が同時に発生するものをうまく統合させています。

これが上手く働かないのがいわゆる統合失調症と呼ばれる疾病です。

 

40万人のビリー・ミリガンを統合させることが上手く出来るのか、そのあたりはおそらく考えられているのだとは思いますが、人工知能研究が進むことで、人の精神活動がどのようにして行われているのかの研究も進むことだと思います。

 

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