無料で使用できるSketchUpの最終版
【SketchUp Make 2017】
おそらく一番習得がしやすいと思われる三次元CAD(以下3D-CAD)のTrimble Sketchupですが、非商用での使用に限り、無料で使用できるフリー版のSketchUp Makeに関しては、最新版がリリースされなくなりました。
厳密に言えば、無料で使用できる最新版のSketchUp Free 2019が登場したのですが、こちらはこれまでのインストールアプリではなく、ブラウザ上で動作するブラウザアプリとなり、インターネットへの接続下での使用が前提となります。
さらにこれまでのSketchUp Makeと異なり、プラグイン(拡張プログラム)が一切使用できない仕様に変更されました。
SketchUpは3D-CAD初心者でも取り組みやすい反面、本体だけの機能では複雑で大規模な3Dモデルを作成するのが大変で、プラグインで機能を拡張をしなければ、簡単な3Dモデルしか作ることはできないと言っても言い過ぎではありません。
本格的な3Dモデルを作りたいのであれば、有料のSketchUp Proを買ってくださいね、ということなのでしょう。
フルセットのSketchUpが無料で使用できるのは、SketchUp Make 2017が最後となりそうです。
3Dモデリングの裾野を広げたSketchUp
【建築物やメカを描くためのツール[3D-CAD]】
このブログで掲載しているイラストは、人物や動植物は3DモデリングツールMetasequoia(メタセコイア)4で作成していて、私が作成したものです。
背景の建物やメカ類は3D-CADのSketchUpで作成したものですが、私が作ったものと、多くのユーザーの方がネットにアップした無料で利用できるSketchUp用3Dモデル(初出の際に作者の方のモデルデータアップ先のリンクを貼ってあります)を使用しています。
SketchUpは世界中の趣味で3Dモデルを製作されている方が、その3Dモデルをアップできるライブラリ3D Warehouseが用意されていて、SketchUpユーザーは、そのモデルデータを非商用に限り、無料で使用することができるのも大きな魅力です。
SketchUpに対してのTrimble社の「有料版でないと、本格的な3Dモデルを作ることはできませんよ」という方針転換は、趣味で3Dモデルを作り、そのモデルデータを善意で無償でアップしていたユーザーからは好ましくないものと受け止められているようです。
SketchUp Make 2017はまだダウンロードできます
【公式サイトからまだダウンロードできるSketchUp Make 2017】
無料で利用できるフルセットSketchUpの最終版、SketchUp Make 2017は、まだ公式サイトからダウンロード(←DL先のリンクです)できます。
リンク先のページで、下の方にスクロールすると[日本語]と書かれていますので、そこから日本語版SketchUp Make 2017をダウンロードしてインストールしてください。
いずれダウンロードできなくなるかと思いますので、今は使う予定がなくても、3D-CADで立体モデルを作ろうと考えている方は今のうちにダウンロードすることをおすすめします。
なお、業務でSketchUpを使用する、あるいは作成した3Dモデルを販売する場合は、SketchUp Pro 2019を購入してください。
パッケージ版は128,000円と高価なソフトですが、3D-CADソフトとしては安価です。
建築設計・機械設計用3D-CADソフトは最低でも50万円はしますから。
また6月からはサブスクリプション版(1年単位で使用権を購入)のSketchUp Pro 2019が日本でも販売されるようになります。
年299ドルということですので、日本版では年5万円くらいになってしまうかもしれません。
ネット・技術ジャンルブログなので、たまにはこういう記事も書かないと…(^_^;