先日記事にも書きましたが、オープンソースの3DCGツール[Blender(ブレンダー)]にレイトレーシングレンダラーのRadeon ProRender(RPR)を導入してみました。
【Blenderのプラグインとして提供されているRadeon ProRender】
AMD社が提供するRadeon ProRender(ラデオン・プロレンダー)は、無料で利用できる(要レジスト)レンダラーです。
メジャーな3DCGツールにはプラグインの形で提供されていて、Blenderにもプラグインが用意されています。
RPRを導入すると、Blender上で各種設定ができるようになります。
【AMD製グラフィックチップやAPUには特に有利なRPR】
レンダリングにはCPUを使っての計算だけでなく、GPU(グラフィックプロセッシングユニット)の強力な演算能力を使うこともできます。
近年、GPGPU(GPU汎用計算)が注目されていますが、CGレンダリングだけでなくAIの深層学習の分野でもGPUの持つ高い演算能力が利用されるようになってきました。
【レンダリング中のGPUの稼働率】
RPRでのレンダリング中のAPU(グラフィック統合型CPUのAMD社での商標)A12-9700Pプロセッサの動作状況です。
AMD社のGPU、APU向けにチューニングされているのか、ターボコア(インテル製CPUでのターボブーストと同じ機能)も有効に働き、ブースト時のクロック周波数3.5GHzを出し切っています。
また、現在私が使用しているレンダラーのRenderManではまったく使われることがなかった内蔵GPUのRadeon R7もフルパワーで稼働しています。
おかげで3DCGのレンダリング速度は想像以上に高速化しました。
専用GPUに比べるとずっと非力なAPU内蔵GPUでさえRenderManでのCPUレンダリングの2~3倍以上は速くなっているのですが、ちゃんとした比較はこれからです。
とりあえずちゃんと動いたことを確認できたので、この後きちんとした比較データを取り、記事にします(^-^)b