ソースネクストのグラフィックツール[PaintGraphic 3](←製品ページへのリンク)です。
このブログでも以前紹介したのですが、和製Photoshopを目指した高機能低価格のグラフィックツールです。
フォトレタッチ機能的にはPhotoshop Elements以上Photoshop未満というところですが、グラフィックツールとしては一からカラーイラストを描くのに必要な機能を有しており、私もComicStudioを購入する以前は、このPaintGraphicでマンガを描いていました。
【PaintGraphic 3】
私はこのPaintGraphic 3で、3DCGのレンダラー出力後の画像の色調整やブログ掲載用にトリミング・リサイズをしたり、猫たちの写真のガンマ補正やカラーバランス調整をしています。
また多彩な文字加工ができるので、上図の[HYPERけだ物語]のようなイラストへの文字入れや、子猫の里親募集ポスターや会社での安全衛生ポスターの作成などに使用しています。
ブログのコメント欄で、PaintGraphic 3での拡大画像表示時に、輪郭のアンチエイリアス(ドットのガタガタをスムージングする)のオン・オフができないかと質問がありました。
結論から言えば「できます」
【PaintGraphicの[環境設定]】
メニューバーの[ファイル]から[環境設定]を開き、[画面の拡大表示時に画像を補正して表示する]のチェックが入っているとアンチエイリアスがかかった状態で表示され、チェックをはずすとアンチエイリアスがオフになります。
たしかPaintGraphic 2でもこの機能はあったような気がします(←覚えていない)
【アンチエイリアスオン(標準状態)】
800%拡大の表示です。
本来階段状になるドットにぼかしが入ったようになり、等倍表示では輪郭がなめらかに見えるようになります。
【アンチエイリアスオフ】
ドットの輪郭がはっきりとしています。
等倍表示にすると、輪郭線はガタガタとしているように見えます。
表示を拡大して1ドット単位で画像を編集したり、アイコンのような小さなイラストを作成するときには、こちらの表示モードにして作業をしたほうが便利です。
PaintGraphic 3はドット絵の作成からペンタブレットを使ってのイラストの作画、必要にして十分なフォトレタッチ機能があり、定価4,980円(税別)と安価です。
また、ソースネクストでは頻繁にバーゲンセールを行うので、定価の半額で購入することもできたりすることもあります。
〇仕事でグラフィックワークやフォトレタッチをする→Photoshop(アドビシステムズ)
〇仕事でイラストや図版を作成する→illustrator(アドビシステムズ)
〇本格的なマンガ・イラストを描く→ClipStudio PRO/EX(セルシス)
〇趣味でイラストを描いたり写真の修正をする→PaingGraphic 3(ソースネクスト)
とツールごとに得意・不得意があります。
このうちillustratorはベクターグラフィックと呼ばれるCADと同様な作図をするツールで、操作性が特殊なので習熟するのはちょっと苦労するかもしれません。まさにプロ用のツールです。
PaintGraphic 3は万能選手のように見えますが、あくまでも個人が趣味用途で使用する範囲では万能であり、商業印刷用途では機能不足の点があり、また業界標準のツールというわけではありません。
ですが、これでごはんを食べているプロの方でなければPaintGraphic 3で十分です。
私は初めてのグラフィックツールとして一本選ぶとすればPaintGraphic 3イチ押しなのですが、一番の欠点は印刷されたマニュアルがないということです。
ヘルプファイルで十分な説明がされているのですが、やはり印刷されたマニュアルがあると便利です。
今夜はヘッダイラストを更新しますので、後ほどもう一本記事をアップします。