今日はITパスポート試験 を受験してきました。
かつての初級アドミニストレータ試験の後継となる情報処理技術者試験です。
情報処理技術者スキルレベル1(1から4まであり、難易度は4が一番高い)の国家資格です。
私自身は第二種情報処理技術者(現、基本情報技術者)をだいぶ昔に取得していて、ほかにも
2DCAD利用技術者やポケコン検定(現、計算技術検定)なども持っているのですが、建設業に
従事しているので、仕事でそれらの資格が査定に反映されることはなく、むしろ自分のITリテラシー
レベルの再確認を目的にこれらの資格を取得してきました。
今回あえてそれまでの資格より難易度が低いITパスポート試験を受験したかと言うと、
スキルレベルは低く設定されていますが、ステラテジ(経営戦略)・マネジメント(運営ならび管理)・
テクノロジ(IT技術)を広範囲に網羅した試験内容となっているためです。
悪い意味ではなく、広く浅い知識を要求される試験です。社内でのIT教育担当者、簡単なシステム
管理などを担当される人は持っていたほうがよいものだと思います。
【PCマニアの知識だけでは合格は難しい】
とりあえず受けてみようと決めたので、Kindle版の過去問題集を買ってみました。
スキルレベル1なら…と、舐めてかかっていました。
テクノロジ問題はPCマニアの方なら楽勝です。私はここはさらっと読み流してしまいました。
ところが、ステラテジとマネジメントは覚える用語が多くて参りました。
ITを活用しての経営戦略やITシステムの管理・運用に関しての専門用語を正しく理解して
いなければなりません。
正しい用語を使わなければ、プロジェクト部員での意思の疎通ができないわけですから当然です。
ここで出てくる用語は経営や商取引、法令など、一見コンピュータと関係のないようなもの
ばかりですが、よくよく考えてみると、コンピュータはオンラインバンキングや事務処理、今では
ネットを使っての電子商取引を中心に使われているわけですから、これらの知識も併せ持って
いなければなりません。
建設業での資格試験でも法令は出てくるのですが、私はどうもこの法令というのが苦手です。
しかし、ここは覚えるしかないと、過去問題集をちょっとずつ読んで理解していきました。
【初めてのCBT(Computer Based Testing)体験】
何時間勉強したかと言うと…うーん、たぶん10時間も勉強していません(;^_^A
妻も今は出張中なので、





ええ、お留守番をさせても、ただ寝ているだけの5匹ですけど(^▽^;)
佐渡には受験会場がないので新潟市まで船で渡りました。
会場に着くと、30名ほどの受験生が集まっていました。
専門学校生や会社員の方、いずれも若い方が多く、おっさんは私含めて数名でした(^▽^;)
これまでの国家資格試験はマークシートによる択一問題、上級の試験になるとこれに加えて
小論文の記述問題(建設系その他)やプログラムのコーディング問題(情報技術系)があり、
私はいずれも体験したのですが、このITパスポート試験はCBT(コンピュータを用いた試験実施)
を採用した初の国家試験で、試験会場の各座席にパソコンが用意されており、4択問題の回答を
次々とクリックしていき、最後にその場で得点と当試験での合格ボーダー点が表示されるという
ものになっていました。これは初の体験でした。
試験問題は100問、各10点の1000点満点。試験時間は120分です。
簡単な計算問題がありますが、筆記用具は自前のものは使うことができず、会場に用意された
ものだけを使用することができます。
【試験開始】
試験時間になると、目の前のパソコンの画面に問題が表示されます。
ITパスポート試験 ←こちらのサイトでCBTを体験できます
マウスで4択問題の解答を次々とクリックしていきます。ええ、当然サクサクと…はいきません(;^_^A
いきなり苦手なストラテジ(経営戦略)問題とマネジメント問題です。
いつも思うのですが、国家資格試験の4択問題は、明らかに「これは違うな」とすぐわかる2つと、
「うーん、どっちも正しそうな…」という2つになるんですよね。引っ掛け問題も多いし。
ストラテジ問題35問、マネジメント問題20問で60分も費やしてしまいました。
計算問題は、生産効率や最大利益を求めるというもので、筆算だけで回答が求められますが、
苦手な人は、ここをとりあえずパスして次の問題にいきましょう。
なかなか気が利いてるなと思ったのは、回答に自信がないもの、とりあえずパスしたものに、
画面上でチェックをつけることができ、後でもう一度その問題をじっくり考えることができる仕組みに
なっていることです。
もちろん、回答が終わっても、「終了」ボタンを押さない限りは、あとで回答を直すこともできます。
テクノロジ問題に入ったら楽勝でした(^-^)
今のトレンドなのでしょうけど、スマホやモバイル通信、ネットワーク技術に関する問題が多いです。
電器店から無線LANルータを箱買いし自分でセットアップしたり、スマホの設定が自分でできる
方ならば、それほど難しい問題ではありません。
私が第二種情報処理技術者を取得した時には、試験問題にはインターネットのイの字もなかった
のですが…(;´▽`A``
【結果発表】
合格通知や証明書はその場では発行されませんが、回答が終わり、画面上の「終了」ボタンを
押すと、すぐに採点され点数が表示されます。
合格ボーダーラインは680点と表示され、それを十分に上回る点数だったので合格でしょう。
ストラテジ問題やマネジメント問題では専門用語が多く、それも英語の略号…例えば職場内教育
ならOJT(On the Job Training)など…が多く、英単語の意味を理解している方なら覚えやすいの
でしょうけれど、そうでない方は十分時間を取って勉強する必要がありそうです。
幸い私は「えいご漬け 」とフリーの英語学習ソフト「P-Study System 」のおかげで英単語はある程度
わかっていたので何とかなりました。
文字だらけの記事なので、過去の猫マンガを。
【猫マンガ219…うなぎ屋きなちゃん】
英語は大の苦手だった私ですが、3コマ目のステ子おばさんのセリフに「えいご漬け」の成果が
バリバリと表れてるでしょ(^-^)b
ITパスポート試験は情報処理技術資格の入り口とも言えるものですが、浅くとも広範囲な
知識を要求され、ITスキルの証明書にもなるかと思いますので挑戦するのもいいかと思います。
もちろんシステムエンジニアやプログラマーを目指す方は、それ以上の上級資格が必要と
なりますが、基本用語をしっかり身につけるという意味では勉強になると思います。

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