Windows8を搭載したエントリーモデル
【ASUS X301A-RXB980】
ASUSのX301Aシリーズは、実売価格3万5000円ほどの13.3インチセミモバイルタイプのWindows8搭載のエントリーマシンだ。
筆者がこれまでメインマシンとして使用していたASUS製ネットブックEeePC1000の後継機として購入したのでレビューをお届けしたい。
今回はハードウエア編。
┃レビューを見たことがない!!
大手メーカー製品としては安価なWindows8モデルであり、それなりに販売台数もありながら、これといったレビューを見かけないこのX301A-RB980(以下X301Aと記述)。
重量は1.7kgとモバイルには重く、CPUはPentium Dual-Core B980(2.4GHz)と、Celeron以上Core i-3以下というミドル~ローエンド級、さらにWindows8搭載でありながら、タッチパネル非搭載という、これといって目立つものが何もないところが本機の特徴である。
【ASUS X301A-RBX980W(ホワイトモデル)】
筐体はプラスチック感まんまんの高級感に欠けるものであるが、筆者は白いPCが好きなので満足している。
実際には真っ白ではなく、グレーの細かいドットが描かれているが、清潔感のあるスノーホワイトだ。
┃非タッチパネルの液晶
画面サイズは13.3インチ。グレア(光沢)加工のされたTN液晶で、解像度はWXGA(1366×768)だ。
IPS液晶のような高視野角ではなく、特に上下方向の視野が狭めで、適正な発色を得るために画面を適正な角度に開く必要がある。
タッチパネル非搭載の液晶画面なので、Windows8のウリであるタッチ操作はできないのだが、キーボード前面のタッチパッドで擬似的にタッチゼスチャーを行うことは可能である。
価格.comなどのレビューでは「酷い液晶」と言われていたので心配していたのだが、画面は明るく鮮やかで、視野角の狭さだけが多少気になる程度で安心した。
MacBookAirなどのRetina液晶やIPS液晶搭載PCなどと比べてはいけないので、これらの機種を見ないようにつとめるべきである。
【キーボード】
筆者はこのようなアイソレーション(チクレット)キーボードは初めてである。
安物の電卓を思い浮かべるこのタイプのキーボードは好きではなかったのだが、最近のトレンドはこれである。
ところが実際に使ってみると意外と悪くない。このキーボードは打ちやすいのではないか?とさえ思える。打鍵感はなかなかのもので、アイソレーションキーボードも悪くないなと感じた。
┃USBポートは2つしかない!!
【左側面】
このX301Aの弱点がUSBポートの少なさだ。
ご覧のとおり、左側面にはUSB2.0ポートが1つだけである。あとはACアダプタのコネクタがあるだけだ。
【右側面】
右側には外部ディスプレイと接続するためのD-SubコネクタとHDMIコネクタが、さらに有線LANコネクタとSDカードスロット、ヘッドフォン端子がある。
右側にはUSB3.0ポートが1つあるのだが、USBポートは右1つ左1つの計2つしかない。
筐体のサイズに余裕があるのだから、せめて3ポートは欲しかった。
ちなみに筆者はBluetoothマウスを使用しているのだが、このX301AにはBluetoothが内蔵されていない。そのため左側面のUSB2.0ポートにBluetoothドングルを取り付けている。
X301AシリーズのWindows7搭載機にはBluetoothが内蔵されていたのだが、Windows8搭載の当機種では外されていたのだ。おじさん、もとい筆者はとても残念に感じている点だ。
SDカードスロットはSDカードが完全に中に隠れるので、差しっぱなしで移動も安心できるのだが、スプリングがとても固く、取り出すときに指先で押しこむのは力が必要だ。
これはもしかしたら個体差もあるのかもしれない。
【大きさの比較】
筆者がメインマシンとして愛用していたASUS製ネットブックEeePC1000とのサイズの比較である。
手前のX301Aがかなり大きく感じられる。しかし重量はEeePC1000が1.5kgに対してX301Aが1.7kgと、200gの差しかないので、持った感じではX301Aがとても軽く感じられる。
とは言え、純粋にモバイル用途で使用するにはきついサイズと重量であろう。
┃エントリーモデルとしては上出来
本機のCPUはPentium Dual-Core B980(2.4GHz、2コア)と、エントリー機でよく使われるCeleron B8XXと比べると高性能である。
ネットや動画鑑賞、Officeソフトの使用にはストレスを感じることはないだろう…と、いうか、おじさんもとい筆者はそれまでシングルコアのAtom N270で我慢をし続けていたので、もう別世界でございまする。
特に3D-CADなどのような計算能力に依存するソフトでは、さすがにAtom N280の約8倍の処理速度を実感することができる。
メモリは4GB搭載しているが、メモリスロットは1スロットしかなく、また筐体を分解しないとメモリスロットにアクセスすることができないので、事実上4GB固定と考えるべきである。しかし4GBあれば、ほとんどの用途で困ることはないだろう。
ハードディスクは500GBで、一般的な用途ではまず困ることはないだろう。しかしメモリと同様に、ハードディスクドライブへのアクセスは筐体の分解を伴うので、SSDへの換装は少し厄介そうだ。
と、まあ、P○Watch風の記事を書いてみました(;^_^A
白いX301Aは細かい不満もありますが、結構気に入りましたよ。
しかし次回はソフトウェア編です。
今まで使っていたWindowsXPと大きくユーザーインターフェースが変わったWindows8。
これはなかなかとっつきにくい奴です。
今週Windows8とじっくり付き合って、次回書きたいと思います。
来週の日曜にソフトウェア編をアップしたいと思います。