EeePC1000Hの液晶パネルの交換 | こむぎブログ~猫とコンピュータ~

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そして昔のパソコンあれこれ。

液晶パネルを割った

愛用しているネットブックEeePC1000H(ASUS製)の液晶パネルを割ってしまいました。
画面を閉じていても、上に何か落としたりすると簡単に液晶パネルは割れてしまいます。

修理をメーカーにお願いすると、かなり高くついてしまいます。
安いノートPCなら、買い換えたほうが安くつくこともざらです。

【悲しみのEeePC1000H】
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【画面が見えなくなっています】
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このパソコンは3年前に発売されたもので、ネットブックと呼ばれるジャンルのノートPCです。
普通のノートPCに比べて軽量で安価でバッテリー駆動時間も長いのですが、その分画面解像度が低く
(1024×600ドット)、処理速度もかなり遅いものです。
メインのパソコンとしてネットブックを使っている方はあまりいないかと思いますが、私はなにせ軽くて
バッテリーでの運用時間が長いので、こればかり使っています。

処理速度の遅さにさえ我慢できればWindowsPCですので、たいていのことはこなせます。

しかし、液晶パネルが割れたのであれば…うーん、新しいネットブックを買うとだいたい2万5000円程度。
しかも環境は一から作りなおさないといけないし…。

悩んだ末に壊れた液晶パネルを交換してEeePC1000Hを使い続けることにしました。


とりあえずバラそう

【ディスプレイ枠のネジ位置】
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(※この写真は修理後のものです)

まず、液晶パネルを取り出せるのか、分解してみます。
EeePC1000Hの場合はディスプレイ枠の上の赤丸のところにゴムカバーがついていて、これをはずすと
ネジが現れます。そのネジをはずせばディスプレイ枠をばらすことができます。

※以下の作業は必ずノートPCのACアダプタとバッテリをはずしてから行なって下さい。

【ゴムカバーをはずす】
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先の尖ったもの(千枚通しなど)をゴムカバーの縁にさしてカバーを外します。

【ネジをはずす】
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プラスネジをまわしてネジをはずします。

【ディスプレイ枠を開く】
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ディスプレイ枠の前面と背面のすき間に、いらなくなったプラのカードなどを挟み込んで開きます。
この作業が一番怖いです。
バキッと開いていきますが、慎重にかつ大胆にいきましょう。

【3枚おろし状態】
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ディスプレイ枠前面、液晶パネル、ディスプレイ枠背面の3枚おろし状態になりました。

【割れた液晶ディスプレイをはずす】
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固定ネジをはずして、液晶パネルを取り出してみます。

【液晶パネルをはずす】
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液晶パネルの裏側です。
この液晶パネルは、LEDバックライト内蔵型なので、コネクタは1ヶ所だけです。
バックライトがCCFL(冷陰極管:蛍光灯みたいなタイプ)だと、バックライト用のコネクタも存在します。
このコネクタを引き抜けば液晶パネルを取り出せます。

【液晶パネルの型番の確認】
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これがEeePC1000Hに使われている液晶パネルの型番です。
同じ機種でも製造時期によって違うメーカーの違う種類のパネルが使われていることがあるので
必ずパネル型番を確認するひつようがあります。

ここまでは準備編です。
分解ができるのか、予行練習的にこのような作業を行ったほうがいいと思います。

型番を調べたあと、再び仮組み立てし、新しい液晶パネルが届くまでは割れた液晶でブログ閲覧や
記事の作成、猫マンガを描いていました(TωT)


液晶パネルを注文する

型番さえわかれば、液晶パネルの販売店から購入して載せ替えることができます。

私が注文したのはこちら…液晶プロ (←ホームページへのリンクです)

パソコンの機種名からも液晶パネルを選択することができますが、EeePCの場合は製造時期により
異なるタイプの液晶パネルが使われていたので、型番で注文しました。6,380円でした。

注文から2日後、液晶パネルが丁寧な梱包で送られてきました。

【液晶パネルの梱包状態】
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プチプチが何重にも巻かれてた上でダンボール箱に梱包されていました。
これなら割れることはまずないでしょう。

【届いた液晶パネル】
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当然新品です。
表面に保護シートが貼ってあったのではがしてから取り付けます。

取り付けは分解工程の全く逆になります。
液晶パネル裏面のコネクタにケーブルを接続し、ばらした逆の順番で組み立てていけば大丈夫です。

【修理完了】
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治りました!!バッチリです。
…ん?ちょっと色合いが紫っぽいです。

どうやら私のEeePC1000Hに使われているパネルの色特性とこのパネルとではちょっと違うようです。

【カラーバランスの調整】
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インテルGMAドライバの色調整の項目を調整し、一番自然な色に調整します。
プロユースなら、きちんとカラーキャリブレーションを行うべきなのでしょうが、シロウトが使うので
見た目でかまいません。

これで完了です。
ようやくまともな画面でネットブックが使えます。

記事にすると「えらい大変じゃね?」と思うでしょうが、分解に30分、組立に20分程度です。

メーカーに修理依頼すれば、おそらく最低でも2万円以上はかかると思います。
「壊れてもよし」という覚悟さえあれば、まずは分解してみましょう。
うまくばらして組み戻せれば、自分で安上がりに修理をすることができます(^-^)b

分解作業時は、必ず電源を抜き、バッテリーを外して下さい。
ネジ類はどこの部分のネジなのかがわかるようにして、ピルケースなどに入れておきましょう。
作業スペースは十分に整理しておいてください。立ち上がった時に部品を踏み壊すかも知れません。
猫は近づかない場所で作業しましょう。猫がネジや小さな部品をどこかに転がしてしまいます。
ノートPCなどは修理用部品を入手しやすい大手メーカー製が有利です。ショップブランド品は部品を
手に入れられないおそれがあります。
国産メーカー以外では、台湾ASUS、Acer製はグローバルモデルが豊富なので部品の入手性がよいです。


あまり需要のない記事かもしれませんが、役に立つかもと思い記事にしました。