一般消費者向けの放射線測定器の登場 | こむぎブログ~猫とコンピュータ~

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こんなん出ました。

首都大学東京と共同開発 家庭用放射線測定器「エアカウンター」を新発売(←エステー株式会社のTOPICSページへのリンク)

ついに家庭用放射線測定器の登場です、価格は15,750円(税込)。
雰囲気中のγ(ガンマー)線をワンボタンで測定できるものです。
従来のガイガー・ミュラー管を使用するものではなく、半導体素子を検出器として使用しています。
簡易型ではあるものの、従来の放射線測定器よりもずっと安価で取り扱いのしやすいものになっています。

一時期、天気予報と同時に大気中の放射線量をテレビで放送していました。なんとなく「B級SF映画のワンシーン」のように感じていましたが、とうとう「一家に一台、放射線測定器」の時代になってしまいましたね。

政府ならびに関係省庁や、いわゆる御用学者さんたちはあいかわらず「健康に影響のある線量ではない」と言い続けていますが、以前の記事でも書いたのですが「低線量の長期被曝」についてはその影響をこうだと言い切れるデータはありません。日本が初のケースになります。
私は放射線の影響には一定のしきい値(この量までは大丈夫という線引き)は「ない」と思っています。
私は影響は「確率」の問題だと思っています。

チェルノブイリ原発事故の場合は、ロシアそのものが広大であったため、周辺住民を遠隔地に疎開させることができたのですが、日本の場合はそのようなわけにはいかず、未だに「明らかに健康に影響の出てくる」地域に大勢の人が住まわされているのが実情です。

このような放射線測定器を購入し、ヤバい数値が出た場合でも、行政あるいは責任企業である東京電力は直ちに除染なり転居のための補助をしてくれるのかどうかが問題になってきます。

ヒット商品になるとは思いますが、テレビで宣伝はできないでしょうね。
「消臭力」のように少年が美声で商品名を歌いあげたらそれはそれでインパクトがあるのですが。