いずれ出るだろうと思っていましたが、こんなん出ました。
【PC Watch】
ソフトイーサ、フィギュア状の3Dモーションキャプチャ装置~フィギュアにとらせたポーズがそのまま3D CGに
人型のフィギュアを動かすと、リアルタイムで3Dでのモーションキャプチャが可能となる入力デバイスとソフトウェアです。
簡単マンガ作成ツール、コミPo!の登場で、多くのブロガーさんがコミPo!を使ってのマンガをブログに掲載するようになりました。まさに1億総マンガ家の時代(←以前書いた記事へのリンク)です。
コミPo!はホントに簡単にマンガを作成できるのですが、やはり2D上の画面だけでの作業は直感的にわかりにくいという問題があります。
3Dでの入力はやはり専用デバイスがあると便利ですが、現在あるものは高価で決して使い勝手のよいものではありません。
今回のこの入力デバイスは、人体モデルのモーションキャプチャに絞っているところがミソですね。
おそらく3DCGアニメーションの入力用として想定されているものと思いますし、(従来の製品よりは安価でしょうが)割と高価なものになると思います。
しかし、いずれは価格も下がり、ComicStudio(セルシス製のマンガ作成ツール)にも対応するのではないかと思いますし、3Dモデルを上手に2Dへデフォルメするソフトウェアも登場すると思います。
すると、手元のフィギュアにポーズを取らせて、次々と登場人物を配置し、背景のデータを貼り込むだけで、上質に見えるマンガが量産されていくと思います。
今、私はComicStudioDebutで猫マンガを描いていますが、CADで図面を書いてるのと感覚的な違いを感じません。仕事での作業と同じ感覚です。
これがいいことか悪いことかはわかりませんが、アニメーションやマンガを単に生産するだけの作業では、もはや職人的な技は要求されず、むしろCADやデジタル映像編集の技術が必要とされる時代になってしまったようです。
でも、純粋にデジタルで描かれた作品と、ツールとしてデジタルを使っていても手で描かれた作品とでは、やはり見ていて違いを感じます。暖かみや描いた人の思いが作品から読み取れるうちは、まだまだ手描きの存在価値は決してなくなりませんね。
で、件の3Dモーションキャプチャデバイスのフィギュアを見て思い出したのが、これ。
【Apple2用バーサライタ】
実に30年以上前の入力デバイスです。関節のついた腕の先にある照準の中に、なぞる絵を合わせてボタンを押すと、その場所のX,Y座標をパソコンに送るというものです。
単純に関節の中にある2つのポテンショメータ(ボリューム)の抵抗値から角度θ1,θ2を読取りし、X,Y座標を計算するだけのものですが、タブレットのない時代はこんなんでも高価なものでした。
この装置はApple2(8ビットパソコン)の周辺機器でしたが、この時代からCGに強かったため、デザイナーやイラストレーターさんはAppleファンが今なお多いですね。