胃潰瘍との診断で鼻から内視鏡を入れられました。これで3度目です。

ラックに収められたデスクトップPCのような装置から、やや太い経口内視鏡用のファイバースコープと、細い経鼻内視鏡用のファイバースコープのチューブがのびてます。
内視鏡は日本が誇る医療機器で、プロジェクトXやノンフィクション小説「光る壁」でご覧になった方はおわかりの通り、日本人によって開発されました。開発メーカーのオリンパスは現在も内視鏡でダントツの世界トップシェアを誇ります。
ですが、それはそれ、何度この検査を受けても嫌なものはいやですね。

最近は口からやや太い(直径1cm程度)のファイバースコープを通す経口法ではなく、鼻の穴から細い(直径5mm程度)のファイバースコープを通す経鼻法が主流です。初めて胃カメラ検査を受けた時は、口からいれたのですが「えづいて」涙が止まりませんでした。2回目からは鼻からです。
内視鏡検査の前に、鼻腔内の消毒、抗炎症剤の吹きつけ、局所麻酔を行うのですが、これがまた気分の悪いものです。鼻にはあまり汁ものは入れたくないですね。
局所麻酔のキシロカインを鼻に入れられると、鼻の中から喉まで痺れてしまいます。こうなるとツバも飲み込めなくなってしまい、ちょっと苦しい。
その後、胃の動きを抑える注射を打たれ(どのような薬か知らないが、妙に痛い)数分の後に内視鏡検査が始まります。
鼻からファイバースコープを入れられるのですが、鼻の穴のヘアピンカーブを抜ける時の異物感と痛さ(激痛ということはないのですが、突然ぶつけたり転んだりした時の痛さと違い、予想される痛みがやってくるのはなぜか何倍も痛いです)で「ちょっとタンマ」を2回ほど繰り返しヘアピン通過。
そこから先はスムーズです。食道を通り胃に入っていく感じはわかりますが痛みはありません。
胃の中の様子がモニターで見ることができますが、「早く終わんないかな…」と頭の中はいっぱいで、先生の説明にも「あい、あい」と生返事。胃潰瘍の病巣部を細胞診のためにちょっと切りますが、これは痛みは感じません。

検査前の準備に約20分、内視鏡検査が約10分、計30分で終わりました。
細胞診の結果がこないとはっきりとはわかりませんが、「胃潰瘍ですね」とのこと。なかなか完治しません。
胃潰瘍のお薬をもらって帰りました。
検査後約1時間は局所麻酔が効いていて、ものを飲み下すことができませんでしたが、その後は何もなくごはんを食べました。
胃内視鏡検査は鼻から通したほうが楽ですね。とはいえやはり鼻の中に半日ほどは違和感が残ります。
普段から鼻うどんで訓練する必要は…全然ないと思います。
中学、高校の頃まではおりこうな方だったので「医学部目指せば」とも言われたこともありましたが、私は鼻にファイバースコープを通したり、メスで切ったりするのは恐いです。もし医師になったとしても、注射を打つときに「イタ、イタタタ」と自分が打たれるわけでもないのに痛がってしまうでしょうね。
お医者さんはたいしたもんだといつも思います。