
うちにやってきました。
私と妻が勤めていた会社の近所にあるホームセンターの
中にあったペットショップで売られていた子猫でした。
あまり猫が好きでなかった妻が、会社の同僚に誘われて
見に行ったらしいのですが、見たとたん「猫飼いたい」と
いうことで、一緒に見に行きました。
どう見てもノラ猫の子どもです。
もっとたくさんいたらしいのですが、みんな飼われていって、
残っていたのは茶トラ白と白黒ハチワレの子猫でした。
私も当時はあまり猫は好きではなかったのです。
正直気乗りはしなかったのですが、
「こっちの白黒の猫にしよう」
と言いました。
妻は
「この茶色がいい」
と言いました。
茶トラ白もかわいいことはかわいかったのですが、
[口の周りにブチがある]
ので、あまりさえない感じでした。
欲しがっているのは妻なので茶トラ白を買うことに
しました。
お値段2,500円。ノラの子どもだから微妙な値付けです。
当時は今のようにボランティアで里親募集をするような
個人や団体もなく、また、処分されてしまうノラ猫をネットで
探して引き取るようなことはありませんでした。
血統書つきでない雑種猫はノラ猫を飼うのが一般的では
なかったでしょうか。
段ボール箱に茶トラ白の子猫を入れてもらって、その日は
家に連れて帰りました。