最近、新しく出会ったお客さまたち。

ご家族に認知症の人がいて、

家族や親戚がじわりじわりと

それぞれの苦しみに飲み込まれ、

気が付くと、

「どうしてこんなことに」

「私がなんとかしなければ」

「優しくなれない私が悪いのだ」

 

家族はもう崩壊・・

そう感じてしまうほど。

 

娘さん

お嫁さん

お孫さん

それぞれの立場で自身が苦しみ、

また、家族が苦しんでいる姿に

絶望を感じ、自分を責めてしまう。

 

そうなるともう、

眠れずに薬に頼るらざるを得ない。

気が付くと涙が出て止まらない。

 

「認知症は家族の病」

そう言われているが、

認知症の人ご自身ではなく

家族を支援するのは、

ケアマネジャーや介護サービス事業所の

スタッフの力量に頼らざるを得ない。

 

家族会や認知症カフェ、

ケアカフェ、コールセンターなど・・・

増えてきたとは言え、

相談できる窓口の敷居はまだまだ高い。

 

専門職からの支援と

当事者同士の分かち合いの場が共存する、

安心できる場所が必要だ。

 

認知症に対するあらゆる偏見を

取り除くために、

協力していくれる認知症の人や

その家族、関係者がいる。

その人達の力を借りて少しずつ、

お一人のために

その人が忘れていた笑顔を

取り戻すことができるように

カフェふうしゃは願っています。

 

<2016.10.18>

By S