ずーっと口に出せないことがあった。

それは、心の奥底から湧いて来て…

寄せては帰す波のように…

月の満ち欠けのように…

わぁっと膨らんでは小さくなって、

まるで呼吸をしているかのように、

でもだんだんおおきくなって湧いてくる。

どんどん強くなって戻ってくる。





つい先日、10年来の友人達との会食があった。

元々は同じ職場だった人たちで、

その日は仕事や家庭の悩みが話題になって、

皆が熱く語り合っていた。



他の人が自分の考え方を口にしている姿をみて、

私の中で押し込めていた熱い気持ちが、

我慢の限界を超えて、

ついに口をついて出てきてしまった。








「私………目立ちたいって気持ちがあって、

最近それが我慢できないんです…」


人前に出て話をしたい。

今の枠から飛び出て新しいことをやってみたい。

わたしの経験したことを伝えたい。


心から湧いてくる気持ちを

純粋に、熱いままのエネルギーで、

そのまま発した。



一緒に飲んでいたオジサンAが

ismと理論の違いだな、と呟いた。


そして、もう1人、別のオジサンBは、

「ismと理論か…そうね、

その日(一緒にいた)Oさんの話は、

そうかそうだよねって、全部受け止めましたよ、

でも、Mさん(私)の話はなんいうか、

まぁ右から左に聞き流せばいいかって感じね」


と言った。



あれ?

私の話は右から左に流せばいい???!


この時、私はショックを受けましてね。

期待してたんです。



『それは素晴らしいことじゃないか!

きっとそういうのが助けになる人もいるよ』



って全員が賛同してくれるものだと、

疑いもなく思い込んでいた。




オジサンBの言葉によって落ち込んだ私は

うちに帰ってボロボロ泣いた。



悔し涙でした。



オジサンBの何気ない一言が、

悔しくて、悲しくて。




言わなきゃよかった…




って前の私なら思った。

でもね、以前の私とは大きく違うことがある。


今の私には、



自分の事を自分の陰に隠さない



って決意がある。



悔しさと悲しさと向き合って、答えは出た。


自分の中に湧いてくる感情を大切に扱う。

感情を言語化する。


そして、わたしの大切な感情と言う言葉を、

大切なものとして扱う。

自分の感情に対して、とても雑に扱っていたと

逆に反省した。

これでは伝わるハズがない。



大好きで何年も愛用している、

お気に入りの時計の、

どこをどんなに気に入っているかを、

伝える時のように、愛情をこめて伝える。



そして、いつか、必ず、

あのオジサンBにも分かるように、

ismを超えてM理論として確立するぞ!!

と心に決めたのでした。



1つずつ、焦らずに。

小さなできる事をコツコツとやっていこう。


columnistyle M