4年前のちょうど今頃、シューマッハーカレッジでサティシュ・クマールさんにお会いしたのだった。

 

イギリス、また行きたいな。

 

日本の田舎暮らしとイギリスの田舎暮らしの違いが知りたかったらぜひこの本を。

 

さて、『百姓レボリューション』がアマゾンの経済・社会小説部門でベストセラー1位を獲得した記念に、百レボ関連トピックについて書いている。

 

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エコビレッジにしてもローカルネットワークにしてもコミュニティには変わりない。そして、中にはコミュニティづくり自体、ハードルが高いという人もいるだろう。

 

まずは、個人レベルでの田舎暮らしからと。

 

それをひとり田舎暮らしと呼ぶことにしよう。実際には、一人だったり、2人だったり、子連れの家族だったりというパターンがあるが、家族単位の田舎暮らし。

 

コミュニティづくりに発展するとしても、まずはこのパターンから始まるのが普通だ。

 

そして、中には、特に周囲の人たちと関わることなく、ずっとひとり田舎暮らしを続ける人たちもいる。

 

本格的なサバイバルとなると、何らかの周囲との関係があったほうがいいし、コミュニティ田舎暮らしのほうが安心だろう。

 

昨日も防災士が集落に来て防災についての説明があったが、自助、共助、公助という3つのパターンについて教えてくれた。

 

自助というのは、備蓄等をしてまずは自分の身は自分で守る努力をすること。共助は、隣近所、集落単位で助け合って避難活動をしたりすること。公助は役場、消防署、病院など公の助けを得ることだと。災害に関していえば、いちばんものをいうのが自助、次が共助、一番効力を持たないのが公助だという。なぜなら公助が始まるのは通常数日経ってからだからと。

 

この時の共助に影響するのがコミュニティだと思う。もっとも、田舎で暮らしている場合、集落での共助関係があるので、エコビレッジは影響しても、ローカルネットワーク型のコミュニティの場合、あまり影響しないかもしれないが。

 

ただ、長期的なスパンでの共助には影響してくるだろう。つまり、地産地消型の食料生産態勢を地域レベルで作り上げる時に、ひとりでは何もできないが、ネットワークを組むことでできることが増える。オーガニック給食を学校に導入してもらう働きかけも、個人ではおそらく話を聞いてもらえなかっただろうが、何十人もの集団で、行政や教育委員会に話を持ち掛けたことが大きかった。

 

とはいえ、共助の活動というのは口で言うほど楽ではない。自分のことで忙しく、そんなことをしている余裕はないのだ。みんなそれぞれ自分の畑、田んぼ、家の修理などがある中、例えばローカルネットワークで備蓄米用の田んぼをやろうなどということになっても、誰にもそんな時間はない。

 

そして、もうひとつ、それぞれ集落との付き合いがあるということは、共助的な活動にはすでに年間何日も割いていて、それプラスなどとなるとまず無理だ。

 

なので、どっち派も何も、実際問題ひとり田舎暮らしをするだけで精一杯だろう。

 

特に日本の場合は。

 

実は、この問題についても深く掘り下げてあるので、

 

この本をぜひ読んでもらいたい。

 

田舎暮らしを15年ぐらい続けた今現在の僕の解決策は、むしろこちらに書いてある。

 

 

ただ、共助的な活動をしなくても、飲み会などで集まるだけというネットワークの持ち方もできるので、負担をかけずにつながることは充分可能だが。

 

そう、一緒に田んぼやろうとか、古民家改修しようとかなると集まらないが、飲み会なら集まるのだ。(笑)

 

あとは性格にもよるだろう。内向的な人で孤独を楽しめる人と、常に人との交流がないと耐えられない人の場合は違ってくる。

 

そういう意味ではやはりどっち派というのはあるのかもしれない。

 

その辺も含めて無理せず、自分が心地よく感じるスタイルを選べばいいと思う。

 

大変動時代を生き抜く上での解決策になるかどうかは何とも言えない。でも、世の中を変えることなんてそう簡単にできることではないので、まずは自分が幸せになることが先決だ。自助ができてこそ初めて共助ができるので。

 

百レボ
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