息子の夏休みが始まった。約一ヶ月毎日家にいることになる。ということで親は大変。(笑)

 

もっともアメリカでは夏休みは3ヶ月なのでそれに比べればましだが。

 

そして、息子が帰国子女のクラスメイトに聞いた話では宿題もないらしい。

 

宿題もないのか。

 

日本の学校の先生はどう思うのだろうか。そんなことをしたら子供たちが勉強をすっかり忘れてしまうと心配するのだろうか。

 

3ヶ月という期間はおいておいて、夏休みに宿題を出さないことは理にかなっていると思う。

 

ここのところの長寿研究でそう感じる。

 

『不老長寿メソッド 死ぬまで若いは武器になる』によると、老化防止の多くの方法に共通しているのはひとつの法則だという。

 

「痛みと回復」

 

痛みというのは何らかの負荷を与えることで運動がそのいい例だ。ただ、それは回復期間、つまり休息とセットであると。

 

多くの人が休息の大切さを理解していない。しかし、この本によると、休息があってこそ痛みが有効に機能するのであって、休息を含めなかったらせっかくの運動の効果が半減してしまうという。

 

今、HIITが注目されている。高強度インターバル・トレーニングのことで、不老長寿やバイオハッキングの世界では、間欠的ファスティングと併せてやっている人が多い。

 

HIITはまさにこの「痛みと回復」の原理に基づいてできていて、20秒間の運動、10秒間の休息、20秒間の運動、10秒間の休息という具合に運動と休息のセットを8セットぐらいする。わずか10分でできる運動だが長時間だらだらやる運動よりも効果があると様々なデータが示している。

 

間欠的ファステイングも一日空腹の時間と食事の時間に分けることで、この「痛みと回復」のサイクルをつくりだしている。例えば僕の場合、1日17時間断食をしているのだが、午後7時までに夕食を終え、翌日の昼12時まで何も食べない。この17時間が痛みの時間で、12時~19時の7時間が回復の時間になっている。僕の編み出した「ハレとケ間欠的断食」では、さらに、断食は週五日に限定し、週末の2日間は休息を取ることになっている。これも、「痛みと回復」のサイクルをもたらすためで、さらに、オートファジーとmTORのバランスを整える上で、平日のケの時はオートファジー活性化期間とし、週末のハレの時はmTOR活性化期間としている。

 

これを勉強に置き換えてみたらどうだろうか。

 

「勉強=痛み、休息=回復」

 

勉強をした後にきちんと休憩を取ることで、脳の中で学んだことがより効率的に吸収されるのではないか。

 

昔からよく学び、よく遊べと言ったものだ。

 

夏休みは一年の中で重要な長期休暇だ。 一日の中で勉強と休息のサイクルがあったとしても、ある一定期間何もしない時期があるのとないのとでは大きな差がある。心理的にも大きい。つまり、逆に宿題がないことで、1学期に学んだことを効率よく脳に吸収される働きがあるのだと思う。

 

空腹中にオートファジーという細胞再生機能が働くのと同じように。

 

息子は昨年もその前の年も夏休みの宿題はほとんどしていない。

 

一昨年について詳しくは、こちらを。

 

『日本の里山からイギリスの里山へ: 田舎暮らし親子の夏休み』

紙版

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kindle版
https://www.amazon.co.jp/dp/B083QWSJ4C

 

去年は息子がやりたくないと言って先生と相談してやらなくてもいいことになったのだ。

 

ただ、その甲斐はあり、今年から息子は突然自分から勉強するようになった。それはすべて計算済みだった。

 

幼少から小学校低学年までにきちんと自主性を育てる教育をしていけば、小学生4年ごろから自主的に勉強するようになるという最先端の心理学や教育学に基づいて我が家では息子に接してきた。特に妻のほうが。妻はアドラーのSTEPを学んでいたので。

 

『生きがいダイエット―哲学者が勧める、幸せに生きる食事法』

 

紙版

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