今日は令和になって初めて迎える天皇の誕生日。天皇の誕生日といえば4月29日や12月23日をイメージするので、2月23日といってもピンと来ない人が多いのではないだろうか。僕もつい最近まで知らなかった。

 

さて、今『Akira』というアニメが話題になっている。1988年に公開された作品だが、ストーリーの中で2020年に東京オリンピック.が開催されることになっていたり、中止されたりし、予言的な映画だということだ。

 

コロナウィルスによってオリンピックが中止されるのではないかという噂が広がっていることからますますこの予言に信ぴょう性が出てきた。

 

もちろん、僕はこのアニメを観ているし、よく知っている。

 

なぜなら、『味噌汁ロマンス』の主人公高岡アキラの生みの親だからだ。正直のところ僕は『Akira』のファンではなく、絵もストーリーもあまり好きではない。これは好みの問題であって、村上春樹は好きだが村上龍のほうはちょっとというのと同じような類のものだと思う。決して作品の出来が悪いわけではない。現に大ヒットし、アメリカでも公開され、日本のアニメとして一番最初に海外でブレイクした作品だ。

 

そう、主人公をアキラにしたのはそれが理由だった。英語に翻訳されることを想定し、その時に誰もが知っている日本人の名前なら憶えやすいと思ったからだ。

 

『Akira』の予言としてもうひとつ言われているのが原子力。物語では制御できない超能力で日本が滅びてしまうのだが、原子力発電を暗示していたのではないかと。

 

もっとも、こちらはうなづける、1988年(漫画ができたのはもっと前)というのは脱原発運動が起きた年だ。『味噌汁ロマンス』は1988年を舞台にしているが、脱原発の祭りである「いのちの祭り」にアキラたちが行く場面も登場する。

 

そして原発事故と東京オリンピックはリンクしている。そもそも福島での事故が収束もしていないのに東京でなどオリンピックができるわけないと思われていて、その時に安倍総理の「フクシマ・イズ・アンダーコントロール」というスピーチで何とか決まったのだった。もちろん、それが嘘であることが数日後の東京電力の発表で明らかになったことは多くの人が知っている。

 

嘘で誘致が決まったオリンピックだから中止されたほうがいいという声はだいぶ前からあった。

 

『Akira』ではオリンピックの147日前に事件が起きるのだが、今年の東京オリンピック開催の147日前である2月28日に何か大きな事件が起きてオリンピックの中止が決まるのではないかという噂もある。

 

コロナウイルスのより大きな広がりなのか何かはわからないが。

 

ただ、僕はあまり悲観していない。すべては意味があって起きているのだと思う。

 

破壊の力と同時に創造の力も働いていて、そこには味噌に代表される菌の力が働いているようにも思えるからだ。二極化していく。嘘や不正やしがらみの世界に引っ張られていく人たちと、真実と誠実な世界に生きる人たちと。

 

ポジティブな変化はたくさん起きてきている。オーガニック給食が各地で始まったり、れいわ新選組に多くの市民が共感していたり、ベジタリアン・レストランが増えてきたり、新しい流れは確実に起きてきている。いろいろな意味で今年は転換期だ。社会の方向性も個人の方向性も。2月28日というより、春分.までの期間が重要なのだと思う。発酵食品をたくさん取ったり、意識の焦点をポジティブなことに合わせたり、可能性を信じたり。

 

『生きがいダイエット―哲学者が勧める、幸せに生きる食事法』3月発売予定。

 

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『日本の里山からイギリスの里山へ: 田舎暮らし親子の夏休み』


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kindle版
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●目次
プロローグ「魔のラウンドアバウト」

第一章「里山での田舎暮らし」
第二章「サステイナブル運動のメッカはダーティングトンだった」
第三章「一九八四年のブライトン」
第四章「旅行ガイドにヒッピーの町と書かれたトットネスってどんな所?」
第五章「スーパーでもビーガンが当たり前?」
第六章「健康大国日本の自然食文化はイギリスのものに勝るのか?」
第七章「ベジタリアン大国イギリスは肉料理で溢れていた」
第八章「肉食文化こそが循環型の暮らしだって?」
第九章「なぜイギリスの森には針葉樹が少ないのか?」
第十章「里山和食健康法でイギリスに殴りこみ、現地の反応は?」
第十一章「有機野菜と新鮮な魚が手に入る週1マルシェ」
第十二章「滋賀と日野のぶっとんでいるマルシェ文化」
第十三章「世界を変えたトランジションタウン・トットネス」
第十四章「なぜ、日野だけでなく、滋賀全体なのか?」
第十五章「ダート川と水の流れからバイオリージョンを理解する」
第十六章「シューマッハ・カレッジで起きたシンクロニシティー」
第十七章「ブリクサムガス欠事件」
第十八章「バイオダイナミック農法VS自然農」
第十九章「セレブ向け料理人からマクロビを経てバイオダイナミック料理へ」
第二十章「イギリスには自治会があるのか?」
第二十一章「気候変動対策はまちづくりに必要なのか?」
第二十二章「SDGsはまちづくりに有効か?」
第二十三章「トットネスのまちづくりを日野町向けに料理する」
第二十四章「里山都会構想」
第二十五章「近江発新しい日本の国づくり」
第二十六章「息子の英語学習の成果は?」
エピローグ「ヒースロー空港に向う途中、突然ナビが停止」

 

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YouTube紹介動画
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