僕は現在近江商人の邸宅だった家に住んでいる。約300坪ある敷地面積や家の保存状態(屋根、柱、床など)のよさから考えるとありえない条件で手に入れることができた。

 

家の詳細については下記の本を参照してください。

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そして、それは単に物件としての価値だけではない。近江商人の家に住むという象徴的な意味がもたらす価値はそれを大きく上回る。

 

なぜそんなことが起きたかというと、おそらく引き寄せの法則が働いたからだ。僕にはよくあることだ。

 

つまり、僕の場合、必ずしもお金という形で入ってくるわけではない。代わりに家の値段が下げられたりなど、別の形で物や状況が手に入ることが多い。経済的には僕は決して豊かではなく、世間的な尺度で測ればとても成功者とはいえないだろう。しかし、ほぼ自分の好きなことだけをして暮らし、里山で暮らし、家族とも多くの時間が持て、自由で幸せな生活ができている。

 

それは僕が頑張って手に入れたというより、勝手にそうした状況が整えられていくのだ。

 

この家だって、そのようないい条件で数ヶ月も空き家バンクに載っていながら誰も買い手がつかなかったのだ。正直、すぐ誰かに決まってしまうのではないかと、気持ちが焦っていた。でも、あたかも僕たちのために用意されたかのように、僕らを待ってくれた。

 

実は、これには心当たりがある。

 

僕は、家に関してずっとあることをしてきたからだ。

 

この家をイメージしてきたわけではない。僕自身、それまで特に近江商人には興味がなく、近江商人の家に住みたいとも思っていなかった。

 

ただ、ここ数箇所住んできた家に関してずっと感謝し、喜んできたのだ。

 

最初は東京の国立で住んだマンションだ。日当たりがいい広いリビングがあり、味噌作り等のワークショップを開催することができた。しかも4階だったので眺めがよかった。8畳の和室と、壁一面が本棚になっている書斎が別にあり、作家にとっては最高の物件だ。現に僕らの前に住んでいた人もある著名な作家だった。

 

僕がさらにそのマンションを気に入っていた理由はロケーションだ。中2丁目は一橋大学の南側にあり、大学通りのすぐ近く。国立駅まで徒歩12分だったが、大学通りを歩く12分というのは通勤ではなく楽しい散歩だ。自転車で行く場合でも自転車専用道路が設置されていたのでとても快適なサイクリングができた。この辺の描写は『百姓レボリューション』に出てくる。

 

しかも、勤務先は国立駅前だった。つまり、僕はその素晴らしい散歩道を歩いて通勤することができ、電車にも一切乗る必要がなかったのだ。

 

僕はその状況を毎日楽しみ、感謝していた。

 

続いて僕らは栃木に住んだ。下野市にあったその物件はより素晴らしかった。まず、一軒家だった。庭付きの一軒家だ。それまではずっとアパートかマンションだったので庭付きというのは夢だった。しかもその時は家庭菜園を始めていたので、庭で野菜が育てられる環境は最高だった。実際は別に一反の畑があったので、庭の家庭菜園は主に苗など、畑の補助的な使用だったが。それでも収穫した野菜を洗ったり、干したりするスペースがあるとないのとでは大きな違いがあり、農的暮らしをする上で庭付きというのは非常に役立った。家も広く、全部で6部屋あった。人を泊めるスペースも十分あり、応接間も洋室と和室と両方あり、両方の雰囲気を味わえた。僕自身の仕事部屋も2つあった。執筆用の書斎と、英語教室用の部屋。

 

さらに嬉しいことが家賃が国立の時の半分だったことだ。

 

僕はその状況を毎日喜び、感謝した。暇さえあれば、いかに自分が恵まれているかに意識を向けていた。

 

その次に住んだのが日野町での熊野の家だった。ここは広さ的にいうと栃木の家ほど広くはなかった。が、古民家なので十分な広さがあった。そう、ここの素晴らしいところは古民家だったこと。栃木の家でひとつ不満があるとすると古民家ではなく、いわゆる田舎暮らしっぽい雰囲気の家ではなかったこと。下野市というのがそういう意味では中途半端な場所で、僕は益子や茂木などの里山地域の古民家に住みたがっていた。

 

熊野の家はまさにそんなイメージにぴったりする家だった。山奥(日野町で一番奥まった場所にある)にあり、目の前は山。今まで山というのはどこか遠くにあるもので、山に行くためには電車に長時間乗らないと行けない場所だった。玄関を開けると一面山が広がっているなんて夢のようなことだ。時間帯によって木々の色が変わっていくのを毎日目にし、新鮮な空気も吸い放題。夜は満点の星だ。野鳥や虫の声を四六時中バックグラウンド音楽として聞くことができる。

 

そう、綿向山にも家から歩いて登ることができた。行きは2時間、帰りは1時間。ドア・ツー・頂上でだ。電車や車に一切乗ることなく、徒歩で山の頂上まで登れるなんてこんな素晴らしいことがあるだろうか。

 

ここには土間があり、おくどさん(かまど)があり、湧き水があった。その辺の様子は「アネモネ」の「タカミヤさんの里山便り」という連載記事で書いた。

 

そうなのだ。僕にとって何よりもよかったのが記事のネタになったということ。ここは正真正銘の田舎暮らし物件だった。田舎暮らし、農的暮らしというイメージに100%適合した家で、僕の活動をする上でのステイタス・シンボルとしてこれほどまでにいい場所はなかった。

 

うちに訪ねてくる人はよく言ったものだ。「途中から家がなくなり山の中に入ってずっと行くんで、だんだん不安になってきました。この先家はなさそうだから、道を間違えたかなと」

 

その度に僕は誇らしかった。

 

僕はその状況を日々満喫し、感謝した。

 

もちろん、国立のマンションだって欠点を探せばなかったわけではない。オートロックではなかったし、エレベーターもなかった。家賃が少し高めだった。栃木の家に関しては前に述べた通り、完全なる田舎物件ではなかった。熊野の家はなんといっても不便だったし、日当たりは悪かった。

 

そうした要素に意識をむけ、不満に感じることはいくらでもできた。

 

ただ、僕はそうせず、肯定的な側面だけに意識を向けたのだ。

 

いろいろな分野でそれをしていたが、その中でも一番していたのが家についてだった。

 

だから、近江商人の家が現れた時、僕はあまり驚かなかった。僕は家に恵まれている人間なのだ。

 

つまり、僕が長年やってきたことは、自分が引き寄せたい現実をイメージすることでなく、すでに引き寄せたものを感謝し、喜び、味わい続けること。

 

なぜ、これが引き寄せの法則に効果があるのだろうか。それについては次回。

 

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