辞世89 | コラム・インテリジェンス

コラム・インテリジェンス

透き通るような心が…ほしい…。

「年収103万円の壁」

 

その先には税収だとかなんだかとか

いろいろ御託を並べてはいるけれど、

本来なら、

議員の数と報酬を削減するとか、

なんだったら公務員の年収も、

常識的に、貧困層にある国民に

寄り添うかたちの金額に抑えるとかが、

先決であるようにも思われなくもないのです。

 

「民主主義がそれほどに信ずるべき思想であるのか。民主制に対して懐疑派と呼ばれる人々のもつ自由こそが偉大な精神をもつ人々の心を養い、希望で満たされ、また同時に競争心を呼び覚ますことができる、と言われているからなのだ。」

(ロンギノス「崇高について」)

 

多数派になびくような人、

流行に敏感な人、

行列に不快感を抱かない人等々、

民主主義の表象とも

思われる傾向をもつ人々に比べ、

少数派である人、

流行に逆行することに違和を感じぬ人、

行列を不快であさましく

醜態で、卑屈ささえ抱いてしまう人々の精神は、

気高く、希望的であり、同時に、

競争にも勝利をもたらす才を見出すことが、

できるような、そうでもないのかも知れないような、

気もしないでもないのです。

 

「そもそも人々が寡頭制より民主制のもとで暮らしたがるものはなぜかと探ろうとすれば、いちばん手っ取り早い答えは、民主制の方があらゆる点でより寛容であるということなのであろう。」

(デモステネス「弁論集」京都大学学術出版会)

 

民主制の寛容さとは、

連続婦女暴行殺人の容疑者を、

徹底追及することなしに、

逮捕もせず野放しにしている悪徳性であり、

 

民主制の寛容さとは、

背任汚職横領等々の疑惑をもたれた政治家を、

再当選させ、挙句の果てには

大臣にまで押し上げてしまう傲慢さであり、

 

民主制の寛容さとは、

寛容とは正邪問わぬことと

寛容の意味を曲解し、

寛容と悪徳を共存させる傲慢

であると断じても何ら問題も

ないようにも思われなくもなく

考えられるようにも思ったとしても、

気が気でもないような気も

しないでもないのです。

 

「しかし、あなたたちに益をもたらすのは、寡頭制でも民主制でもない。そのどちらでもなく、もしあなたたち自身に益をもたらさないのであれば、弱者でも富める者を罰してもらうことができる、ということこそ有益なのである。」

(デモステネス「弁論集」京都大学学術出版会)

 

必要以上の富を有する人は、

必要以上の悪徳も有する、あるいは、

過去に一度や二度に限らず、何度かの

悪徳に身を染めたことがある

とみなされてもしようがないようにも

考えられなくもないとも

思われる場合もあるのかも知れません。

 

理不尽な困窮におかれている人の富は、

理不尽な方法により理不尽に悪徳をはたらいて

富を得た人へとわたった可能性があるいじょう、

貧者、弱者は、必要以上に富を有する人々を

罰してもらう権利があるとも考えられなくも

ないようで、そうでもあるのかないのかは、

個人の思考云々に課せられているような

気もしないでもないのです。