辞世56 | コラム・インテリジェンス

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透き通るような…心が…ほしい

大統領選、自民総裁選、立憲党首選等々、

「〇〇が×××に立候補か?」等々の

ニュースが多くなりすぎて、

誰が何に立候補したのかしないのかさえ、

わかりにくいようにも思われます。

なんなら

「ポチが町内会長に立候補か?」

というニュースが紛れ込んでいても、

もしかしたら、

「犬が総理総裁選に立候補できるのかどうか」

という議論にまで、

発展しそうな勢いでもあるような

気もしないでもないのです。

 

「富とは、醜悪で乏少なものである。大勢が持つことも許されず、誰のもとへも、他者の窮乏なしには得られないものなのだからである。」

(ポエティウス「哲学のなぐさめ」)

 

IT長者、企業家、

ベンチャー長者等々のなかには、

自分が他者から何かを

奪っているという意識さえ、

ない人もいるようにも思われます。

おカネさえ儲かればそれでよい、

慈愛も美徳も憐みさえも

忘れ去った人々であるかのように

みえなくもないようにもあるようにも、

思われなくもないような気も

しないでもないのかも知れません。

 

「界層間の不和こそ国家の害毒である。」

(リウィウス「西洋古典名言名句集」京都大学学術出版会)

 

商品を売る側と買う側

最近では客をはなから

敵対視する店員も増えているようです。

これは格差間における不和、

格差社会において、自分で自分を

貧困者であると思い込んでいる人は、

何の罪もない普通の若い女性客に対しても、

敵対感を抱いてしまうのかも知れません。

また、醜愚な富裕層は労働者を見下し、

結果、労働者は富裕層を、富裕層は貧困層を

憎むという悪循環を繰り返すようです。

 

「界層間の争いは多くの国家を滅亡させてきたし、これからも滅亡させるに違いない。」

(リウィウス「西洋古典名言名句集」京都大学学術出版会)

 

世代間格差、立場認識の格差。

若者のなかには自分たちの税金を

高齢者に使われていると

誤認している人もいるようです。

健康保険料、介護保険料等々についても、

高齢者の中にも

若者には信じられないような高額の税金を

払わされ続けてきた年寄りもいるのです。

また、政治家、官僚、役人、福祉関係者等々

の中にも、自分たちは相手からは一銭も

もらっていないと誤認している人も多い。

小役人が手にする給与も税金だけど、

その税金を払っているのは目のまえの人間で、

自分たちは国家から、または役所、事業所から

給与を頂戴しているなどと誤認している人には、

国家という個人の人間は存在しないし、

役所も事業所も、ともにそのような人間は

存在しないのだよと申し上げたい。

あなたがたの給金を支払っているのは、

まぎれもなくあなたがたの目の前の

納税者という個の人間なのだよ。

と、言いたくもなくもないような、

言いたくなるようなならぬでもないような、

気もしないでもないのです。

 

「狡賢い人間が作りだした契約社会は、醜悪なだけの社会となる」

(ジョン・ロック「統治二元論」)

 

コラム・インテリジェンス「税」

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