プラトン(恋/魂)16 | コラム・インテリジェンス

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透き通るような心が…ほしい…。

「実際に、真実で、確かで、健全であり、理解可能な何らかの言論があるのに、それなのに、同じものでありながら、時には真実と思えたり、時には思えなかったりするような、何かそうした言論に出くわしたがために、人が自分自身や自分の心得のなさを責めずに、最後には、苦し紛れに、責任を自分の側から言論の方に押しやることで満足し、それから後の人生は、言論を憎み続け、遠ざけて、退け、避け、ののしり続けて、存在するものの真実や知識を奪ってしまう人々が多いのである。

 我々は、そのような不健全な考えが、心のなかに忍び込むのを許さないようにしなければならない。むしろ、我々こそがまだ健全な状態になっていないのだということの方をずっと多く認めて、自分が健全な状態になるように勇気をふるって努力しなくてはならない。」

(「パイドン─魂について」プラトン)

──西洋古典叢書──京都大学学術出版会

 

 自分の力量のなさを棚に上げて、

 目の前の状況、知識、論理、言論を

 批判したり馬鹿にしたり嫌がる人は、

 実に多く見かけます。

 

 我々は

 否定するのではなく肯定すること、

 

 肯定し受け入れることの

 利点を視野に入れ、

 

 その裾野に拡がる無限の可能性を

 大切に育てるように努力を

 重ね続けなければならないようです。

 

 それこそがプラトンのいうイデア、

 全人類、善人間にとっての人間性、

 人が人である所以でもあり

 利点でもあると考えられるのです。

 

「僕が、自分の語る事柄が事実だと思われるようにしたいと、僕が熱心になっているのは、まわりにいる人々に対してではなくて、ただし付随的にそうなる場合は別だが、むしろ、そのとおりだとできるかぎり思われるようにしたいのは、他ならぬこの僕自身に対してであるということなのだ。」

(「パイドン─魂について」プラトン)

──西洋古典叢書──京都大学学術出版会

 

 僕が当コラムを

 書かせて頂いているのも、

 まさに、かのような思考から

 来ていると考えられます。

 

 僕がココに記している内容は、

 僕自身の覚書または夢想メモ、

 あるいは僕自身の

 再学習のためでもあるけれど、

 

 もちろん、付随的に、

 当コラムの読者諸氏の明智の

 閃きの御慰みにでもなれば

 幸いでもあるとするものなのであります。

 

「知性は万物を秩序づけ、知性は、それぞれのものが最善の状態にあるような具合に秩序づけ、かつ、それぞれのものを配置する。」

(「パイドン─魂について」プラトン)

──西洋古典叢書──京都大学学術出版会

 

 となると、

 現代社会に知性が存在するとは、 

 とうてい考えられないようです。