ジャッジ&チョイス47 | コラム・インテリジェンス

コラム・インテリジェンス

透き通るような心が…ほしい…。

 人が兼ね備えているシステム1と、

 システム2の並行的同時活用の

 必要性をカーネマンは説き続けています。

 

 そしていかにそれを怠っている人、いかにその 

 能力自体を失っている人が多いのかという現実、

 普段自分では気づかぬ脳の心理的運用についても、

 カーネマンは警告を鳴らしてくれたことで、

 ノーベル賞を受賞したのでした。

 

「次の段階ではこの試案がうまくいくかどうか、頭の中でシミュレーションを行う。

 この入念なプロセスは、もちろんシステム2の担当である。」

(「ファスト&スロー」ダニエル・カーネマン)

 

 誰でも直感とか閃きとか、

 瞬時の思考とかはあります。

 しかしそれはシステム1と称される

 人間の下等な脳の働きによるもので、

 

 そこからシステム2と呼ばれる高度な頭脳プレー、

 すなわちシミュレーションを行うとかメリット、

 デメリットあるいはベネフィット、ロス等々の

 相対的比較考察がなされなければ、

 マットウなオトナとは言えないとも考えられます。

 

「ハーバート・サイモンの定義を確認しておこう。

『状況が手掛かりを与える。この手掛かりをもとに、専門家は記憶に蓄積されていた情報を呼び出す。そして情報が答を与えてくれるのだ。直感とは、認識以上でもなければ以下でもない。』」

(「ファスト&スロー」ダニエル・カーネマン)
 

 直感はシステム1であり、

 システム1は、

 “認識以上でもなければ以下でもない”

 

 その人の認識力、認識知識量が少なければ、

 当然、結果もエラーばかりを引き起こすことになるのでしょう。

 

 そしてこのエラーは認識となり、誤った定義・定理を構築して、

 やがてはエラー・バイアスの繰り返しという人生を

 歩んでしまう人の典型となるようでもあるようです。

 

「直感を生み出す情報は、どのように記憶に保存されるのだろうか。ある種の直感は、きわめて短時間で身につく。私たちは、恐怖体験から直ちに学ぶ能力を祖先から受け継いでいるからだ。実際、たった一度のいやな経験が、長期にわたる嫌悪と恐怖を植え付ける。」

(「ファスト&スロー」ダニエル・カーネマン)

 

 歩きスマホ、ながらスマホの男に対しては、

 近づかないか、あるいは直ちに関係を断つか、

 どちらかのジャッジ&チョイスしかありえない理由を

 カーネマンが上記に記してくれました。

 

 恐怖体験、

 あるいは男同士での殴り合い体験、

 または日常にある危険な状況等々に

 遭遇したことのない男あるいはそれらの情報が

 記憶に保存できないほど低知能な男とは近づきにならない、

 または直ちに関係を断つべきだという

 教示あるいは示唆または忠告であると思われます。

 

 恐怖体験、危機管理の出来ぬ男は、

 愛する女性を守ることなどできない、

 あるいはそんな気さえない男である可能性が

 非常に高いと判断せざるをえないのです。

 

 歩きスマホ、ながらスマホ、

 危機管理が念中にない男はゼロに等しい。

 

「あやしげな料理で一度お腹をこわした記憶があれば、普通ならそのレストランには二度と行く気にならない。また、いやな思い出があった場所に近づくと、誰もが緊張する。たとえ二度とそんなことが起きるはずはなくても、である。」

(「ファスト&スロー」ダニエル・カーネマン)