カイエ・フィロソフィ2 | コラム・インテリジェンス

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透き通るような…心が…ほしい

 「オックスフォード・アストラゼネカ/ワクチン」

 「バイオテック・ファイザー/ワクチン」

 「タケダ・モデルナ/ワクチン」atモデルナ・アーム等々、

ワクチンも“副作用”だか“副反応”だかわけもわからぬアホな言葉遊びのような対コロナ関連の話にもそろそろうんざりしてきている人も多いのかとも思われます。

 

 「人類最古の哲学は神話にあった。」

(「カイエ・ソバージュ/人類最古の哲学」中沢新一)

 

 いきなり中沢先生には教えられた思いがします。

 そういえば、わが国の「記紀」神話も世界四大あるいは八大文明の神話と共鳴し合っている部分が多々見られます。

 これは哲学の親和性、心理学の論理性等々、学問はすべてデカルトのいうところの「哲学の木」から成り立っているということの現れであるかのようです。

 

 「デカルト哲学は全体を一本の木に例えます。」

   (「哲学の話」パク・イルゴン)

 

 「フィロソヒィカル・ソリューションズ10」

https://ameblo.jp/column-antithesis/entry-12622421423.html

 

「人類最古の哲学的思考の破片が、そこでキラキラと光っているのが見えるのです。

 そんなに魅力的なものを子供たちに教えないというのは、なんともったいないことなのでしょう。」

(「カイエ・ソバージュ/人類最古の哲学」中沢新一)

 

 教えるのか教えないのか、

 選択・判断すべきオトナたちが、

 そもそもに神話と哲学の親和性に気付いていない。

 神話と哲学の親和性に気付けないほどに無知で稚拙で怠慢で傲慢な人間たちであるから、

 大切な知恵がこぼれ落とされてしまうのでしょう。

 

「学校教育が与えようとしている知識のほとんどは、せいぜいこの100年から150年間の『モダン』の時代に集積された知識にすぎません。」

(「カイエ・ソバージュ/人類最古の哲学」中沢新一)

 

 5万年~700万年とも云われる人類史の中で、

 培われてきた叡智が、たった100年かそこらの知識だけにフォーカスされて受け継がれても、それは “人間が人間を育む ” ということではなく、ただたんに”おバカがおバカを増やしている”だけの作業を繰り返しているだけであるとも思われます。

 

「哲学といっても、ギリシャで創り出されて以来2500年ほどの歴史しか持っていません。ところが『はじまりの哲学』である神話は、少なく見積もっても3万数千年にわたる、とてつもなく長い歴史を持っています。

 その長い期間に、人間が蓄積してきた知恵と知性が、神話には保存されています。」

(「カイエ・ソバージュ/人類最古の哲学」中沢新一)

 

 3万数千年の叡智に触れ、

 神話の凄さを理解すれば、

 神学と宗教学と哲学を理解することが必要であることに気づく。

 

 2500年のギリシャ哲学に触れ、

 哲学の凄さを理解すれば、

 科学・医学・宇宙物理学・心理学等々の果てしない学問の理解が必要であると気づき、

 その気付きが気遣い・博愛・慈愛・高潔・高貴等々の人格を育んでいくのかも知れません。

 

 3万数千の神話の叡智も知らず、

 2500年のギリシャ哲学の知恵も身に付けぬ男は、

 たった百年かそこらの浅知恵の、そのまたほんの一部を身に付け、

 無神経にして傲慢不遜・愚かにして無慈悲な自己中心的な者として人々に迷惑をかけ続ける事でしょう。

 

「神話もたえず変化や変形をとげてきましたが、その核の部分には、最初に燃え上がった哲学的思考のマグマの熱が、いまだに保存されています。

 ですから神話を学ばないということは、人間を学ばないということに、ほとんど等しいかと思えるほどなのです。」

(「カイエ・ソバージュ/人類最古の哲学」中沢新一)

 

 僕は手元に、

 「世界神話大図鑑」「世界心理学大図鑑」「世界哲学大図鑑」

 の3冊は常に置いています。

 この3部作は僕にとっての

 「国語辞典」「羅和辞典」「和英辞典」と同様の地位を保ち続けているのです。

 

「人間の中に哲学的思考の小さな火花が発し、それら火花のあいだにつながりが認識され、それがしだいに組織されて、神話は出来上がってきたのだと思います。」

(「カイエ・ソバージュ/人類最古の哲学」中沢新一)

 

 日本人に限ってしまえば、日本人は今や、

 G.S.といえばガソリン・スタンドのことなのか、

 はたまたグループ・サウンズのことなのか、

 S,Bといえばソフトバンクのことなのか、

 はたまたSB食品のことなのかを思考する神話的民族となっているようにも思われます。