知の哲人、真理の証人、哲学者の中の哲学者、ストア哲学の祖、
───ゼノンが信奉する神、神々とは?
宇宙の摂理 = 神 = 万能絶対神ゼウス
「ゼウスの恋」
https://ameblo.jp/column-antithesis/entry-12534120808.html
大地母神 = ガイア = 天地創造の存在そのものである母神
「ガイアの 恐れを知らぬタイタン」
https://ameblo.jp/column-antithesis/entry-12534120757.html
太陽の神 = ゼウスの子アポロン、オリンピックの創始者
「オイディプス、冬季五輪も守る」
https://ameblo.jp/column-antithesis/entry-12534120856.html
「それにしても『自分自身を知れ』と各人に忠告することは、大きな影響をもたらすものであるにちがいない。
その証拠に、知識と光の神アポロン(ゼウスの息子)は、デルフォイ神殿の正面にこのことばを掲げ、『そこに忠告のすべてが含まれている』としていたではないか。」
(「エセー」モンテーニュ)
「モンテーニュの逆説情念」
https://ameblo.jp/column-antithesis/entry-11870428615.html
月の女神=ゼウスの娘セレネ(=アルテミス)
「女神セレネになる」
https://ameblo.jp/column-antithesis/entry-12534122324.html
文武両道、最強最高の戦士、ゼウスの娘、女神アテネ
───アテネを産みたい───「オジさんが身籠ったら」───
https://ameblo.jp/column-antithesis/entry-12534120787.html
知と愛、美と欲望の女神、ゼウスの娘アフロディティ―
「今日は『女神アフロディーテ(ヴィーナス)になる!』日」
https://ameblo.jp/column-antithesis/entry-12534120721.html
そして忘れてはならぬのがディオティマ。
「ゼウスに尊ばれた女」として、また「巫女」に姿を変えて、
ソクラテス、プラトンに愛の教説を授けし女性。
「愛の性交とは、知恵に優れし者とそれを求める者との結合である」(ディオティマ──「饗宴」プラトン)
「ディオティマの教え」
https://ameblo.jp/column-antithesis/entry-12534120522.html
「プラトンも実質的にはゼノンと同じ説を立てたのである。
なぜならゼノンも、『万有は最も美しい自然本性に従って作り上げられた作品であり、可能性の高い考え方に従うなら、生命ある、知的でロゴス(言論)的なものであるのだから』としているからである。」
─(「学者たちへの論断集」セクストス・エンペイリコス)─
(「ゼノン/初期ストア派断片集」京都大学学術出版会)
宇宙の万有は、摂理と論理の知的生命体であるから美しい
ということなのかも知れませんネ。
万有の摂理と論理は理性をも育む。
万有の摂理と論理を探求せし者は理性と知性を獲得する。
そしていよいよ、ついにゼノンは僕の思想の代弁者として、
または僕の思考の祖として、大きな真理を断言するのです。
「我々が摂理と論理と理性について展開した議論をゼノンは次のように圧縮してみせた。
『真理と摂理と論理と理性を用いる者は、それらを用いない者よりはるかに優れている。
しかるに、宇宙より優れているものはない。
それゆえ、宇宙は理性を用いる。
宇宙には知恵と叡智が宿っている。ゆえに真理、摂理、論理と理性を知恵とする者は幸福である。
また、愛と知が永遠であるということも同じようにして結論付けられる。
これらはいずれも、これらを欠いている者よりも優れており、宇宙より優れたものは何も存在しないからである。
このことからも、神とは宇宙のことであると結論されるであろう。」
───(「神々の本性について」キケロ)───
(「ゼノン/初期ストア派断片集」京都大学学術出版会)