サピエンス 2 | コラム・インテリジェンス

コラム・インテリジェンス

透き通るような心が…ほしい…。

「そして、本書の読者はおそらく全員、

ホモ(ヒト)属のサピエンス(賢い)という生き物である

『ホモ・サピエンス』のはずだ。」

(ユヴァル・ノア・ハラリ「サピエンス全史」)

 

「おそらく全員~のはずだ」というセンテンスには、

「もしかしたら、違うかもしれない」というニュアンスも、

含まれているような気もしないでもないのです。

 

そもそもホモもサピエンスもラテン語であるので、

ラテン語圏の人々と、我々黄色人種は異種であるし、

 

当時のラテン語圏の人々が、現代の我々のような、

いや、僕に限ってしまえば、

僕のように愚かな人間が出現するとは、

思いもよらなかったようにも思われます。

 

「ホモ・サピエンスも一つの科に属する。

このごく当然の事実はかつて、

歴史上最も厳重に守られていた部類の秘密だった。

ホモ・サピエンスは長年、

自らを動物とは無縁の存在とみなしたがっていた。」

(ユヴァル・ノア・ハラリ「サピエンス全史」)

 

我々に、イヌの親類はいない。

我々の、兄弟姉妹にネコはいない。

我々には、サルが親であるという人も存在しない。

 

我々は、この世に生きとし生ける者のなかにおいて、

完全なる孤児であると考えられていた時期もあったようです。

 

進化論と創造論。

エボリューション・セオリー VS クリエイションイズム。

 

一昔前なら、ユヴァルもキリスト教徒から、

ダーウィンイズムなどと

蔑視されてしまっていたのかも知れませんネ。

 

「だが、それは断じて間違っている。

好むと好まざるとにかかわらず、私たちもヒト科と呼ばれる、

大きな、ひどくやかましい科に所属しているのだ。

現存する最も近しい縁者には、

チンパンジーとゴリラとオランウータンがいる。」

(ユヴァル・ノア・ハラリ「サピエンス全史」)

 

かつては我々の親戚にチンパンジーがいたり、

我々の兄弟にはゴリラがいて、中には、オランウータンを

親に持つヒトも存在していたのかも知れません。

 

「わずか600万年前、

ある一頭の類人猿のメスに、2頭の娘がいた。

そして、一頭はあらゆるチンパンジーの祖先となり、

もう一頭が私たちの祖先となった。」

(ユヴァル・ノア・ハラリ「サピエンス全史」)

 

かつては友人の家へ遊びに行けば、

そこには友人の母と名乗るチンパンジーがいて、

友人の兄弟に挨拶をしようとすれば、

隣の部屋から、友人の兄弟であるチンパンジーが

笑顔で応対してくれていたのかも知れません。

 

我々は、ヒトである他者を、同属とみなすから、

怒ったり哀しくなってしまったりするのかも知れません。

 

すぐ横にいる他者が

愛らしくもカワイイお猿さんであると思えば、

 

いとしく感じてしまい、そこには怒りも哀しみも、

派生することもないような気も

しないでもないようにも思われなくもないのです。