アイドマとアイドカそしてアイサス | コラム・インテリジェンス

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透き通るような心が…ほしい…。

バーター、バジェット、オフレコ、オリエン、プレゼン等々・・・

クリアランス、コンプリート、モチベーション、コンセプト、コンセンサス等々・・・

 

一昔前までは、主に広告代理店が業界内で使用していた言葉だと思っていたワードが、昨今では一般用語としてアタリマエに使用されるようになったような気も致します。

 

一昔前まで、我々旧型人間たちはエチケットとして「クライアントに業界語は使用しないこと」というマナーを叩き込まれていました。

 

が、今は楽ちん。むしろ業界人ではない人々が、やたらとカタカナ語を連発して下さるので、現役業界諸氏は小難しい日本語への意訳が不必要となり、ずいぶんと楽ちんになったのではないかとも思われます。

 

が、もったいないと思われるのは、バジェット、コンプリート、オリエン、プレゼン等々、一般の人々にとっては使用しないでも日常生活に支障があるとは思えぬ言葉は乱用されているようですが、

 

アイドマ、アイドカ、アイサス等々、業界は関係なく、人種も収入も関係なく、挙句の果てには身長体重にも関係なく、知っておいた方が楽ちんかと思われる言葉が意外と認知されていないと感じる時です。

 

アイドマは、Attention(注意)、Interest(関心)、Desire(欲求)、Memory(記憶)、Action(行動)

アイドカは、アイドマのMemory(記憶)をconviction(確信)に置き換えた法則。

 

貴女が何かの情動を起こすとき、貴女はまず、何かに注意をひかれます。

貴女は貴女が注意を引いたものには関心を示し、それをなんとかあるいはどうにかしようという欲求に駆り立てられます。

その欲求は貴女の記憶に残り、またはそれは貴女の確信となり、最終的にはそれをなんとかあるいはどうにかしてしまうという行動に出ます。

 

貴女はお気に入りの商品を見つけ(注意)、その商品を手に取ってみます(関心)。

貴女はそれを欲しいと思い(欲求)、やがてそれは貴女の脳に(記憶)となり(確信)へと変化していきます。

最終的に貴女は「これ、ください!」という(行動)に出ることとなるのかも知れません。

 

これは深層心理学で「購買の法則」としても扱われ、

般若心経では「五蘊の教え」として扱われています。

 

「般若オールマイティー2」

http://blogs.yahoo.co.jp/shigetage/39134695.html

 

貴女は彼のちょっとしたしぐさに注意をひかれます。

貴女は彼に関心を持ち始めます。

貴女は彼をなんとかしたいという欲求をいだきます。

その欲求は貴女の脳に記憶となり、その欲求の具体案が思考・確定されていきます。

そしてついに貴女は何らかの行動を起こすのです。(起こさないという情動を選択する場合も、その情動は「何もしないという行動」として扱われます)

 

アイドマ・アイドカという広告業界の基本の基本も、ネットの普及により、チープに変化を遂げたようです。

 

アイドマ・アイドカがアイサスに変化しつつあるとき、まさに僕は現役引退を決意いたしました。

 

アイサスは、Attention(注意)、Interest(関心)、Search(検索)、Action(行動、購入)、Share(共有、商品評価をネット上で共有しあう)。

 

個の意思が軽く扱われ、Desire(自立的欲求)がSearch(検索)という頼り身主義的な発想が取り入れだしたとき、僕は何だか嫌気がさしてきたのです。

 

ダメ押しは、Share(共有、商品評価をネット上で共有しあう)。

己の行動は己で責任をもって判断することを美として生きてきた数十年が、一気に崩されていくような、時代の流れを感じたのです。

 

自分は自分でありたい。人々の流れに流されるような選択・人生はゴメン被りたい。

無知なる流行、愚業・愚行の伝染には感染したくない。

 

広告代理店という職種としては、異端であったそうです。

 

世間からは「高給取り」と誤解曲解されていた人間が、資本主義批判、礼節を重んじた武士道的生き方を提唱していたのも異端であったようです。

 

「伝染は、民衆に潜む危険である。

 悪意を持った人々にならうか、

彼らを憎むより、ほかにない」

(モンテーニュ「エセー第4巻」)

 

「モンテーニュ」

http://blogs.yahoo.co.jp/shigetage/40125498.html

 

僕は憎む対象・情動が思い当たりませんでした。

個人的に、そもそも憎むという情動が受け入れにくいようにも思われます。

 

が、すぐに「早期退職願いのこと」を提出いたしました。

 

「いつかできることは、すべて今日にでもできる。」

(『モラリスト』/「エセー」第二巻」ミシェル・ド・モンテーニュ)

「モンテーニュ」

http://blogs.yahoo.co.jp/shigetage/40125498.html