美知武習録34(バルタザール) | コラム・インテリジェンス

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透き通るような心が…ほしい…。

「完璧をめざす」)(バルタザール「賢人の知恵」)

完璧をめざすのはいいけれど、完璧である必要はない。
完璧をめざす心がけと、その過程の努力が
快感を与えてくれるようにも思われます。

「日々人格を高め、仕事を発展させ、持てる才能と能力のすべてが完璧の域に達するように努めよう。達成した時、あなたの思考はより明晰になり、判断力は高まり、自制心が強くなっていることに気付くだろう。」
(バルタザール・グラシアン「賢人の知恵」)

完璧の域に達したことがないから、それはよくわからないけど、
少なくても完璧を目指して努力を重ねている間は、すでに
思考が明晰になり、判断力も高まり、
自制心も強くなっているようには感じることができるようです。

「たえず何かが欠けていてどうしても完璧に届かない人もいれば、大器晩成型もいる。自己のベストを尽くそうとする努力は、同様に努力している他の仲間たちとの協力関係ができてくることによって報われていくだろう。」(バルタザール「賢人の知恵」)

完璧に到達することが目標でもなく、
仲間との協力関係によって、その努力が報われることが
目標であっては虚しいような気もしないでもないのです。

完璧に向かって突き進んでいること、
完璧を目指して努力していることで得られる充実感という快感。

さらにはその充実感と快感にボーナスとして、またはエクストラとして
明晰な思考と高い判断力、強い自制心などが付いて来ると
考えた方が楽チンであるようにも思われるのです。

「自分という作品を完成させようではないか。」
(バルタザール・グラシアン「賢人の知恵」)

僕はこのブログを誰かに伝えたい何かのために書いている。このブログを読んでくれた人の中に、たったひとりでも、このブログを読んだことでバルタザールを全編読破したと同様となる人、
松陰の極意を掴みとってくれた人、モンテーニュの「エセー」を全篇読破したことと同じようになる人がいてくれればそれでいい。

それだけで僕は報われているし、
そのことを思って書かせていただくことだけで、
愚かで還暦なオジさんのボケ防止にも役立たせていただいている。