インフルエンザはどうも異様に注目を集められすぎているような気がする。
インフルエンザは何も特殊な風邪などではなく、
その実態は騒がれるほどの代物でもないとも思ってしまうのです。
インフルエンザはチンパンジー。
おサルさんの中には、名もない猿、テナガザル、マウンテンゴリラ、もちろんチンパンジーもいる。
風邪の中にも名もない細菌による風邪、名もないウィルスによる風邪、その中でインフルエンザウィルスにより発症した風邪だけを特別に「インフルエンザ」と呼んでいるだけにすぎないそうです。
チンパンジーは特殊なサルである。チンパンジーは、人類が未だ解明することのできぬ名もないおサルさんではなく、人類が発見できた、人類が名を付けることのできた特殊なサルという見方もできる。
インフルエンザも特殊な風邪と云えば風邪だと云えないこともないらしい。
先日も主治医との電話では、このような会話で盛り上がりました。
僕が「インフルエンザはチンパンジーみたいなものですよね?」と問うと、先生はホンの一瞬の間で「あははっ、そうもいえないこともない」と応えてくれた。
僕が彼女を信頼しているのは、医師としての素養以外に、このような会話が「ツーといえばカー」という調子で展開できることも、その信頼の証のひとつにもなっているような気もしないでもない。
チンパンジーも咬みつくこともあるし、それが原因で死に至ることもあるのかもしれない。
が、アタリマエにアタリマエの風邪でも、重篤な状態に陥ることもあるし、ぞれが原因で死に至ることもある。
風邪といっても、現代科学では解明し得ぬ部分も多いらしい。
その中にあっても、現在わかっているウィルスの一つがインフルエンザウィルスと名付けられているにすぎない。
風邪の諸症状に個人差、症例差があるように、
インフルエンザも時に高熱、時に酷い風邪のような症状を引き起こす場合が多いというだけのことらしい。
テレビなどで、急に真顔になって、「インフルエンザが流行っています。じゅうぶん気をつけてください」などと訴えられると、「それならただの風邪なら気を付けなくても良いのか」とか思ってしまうのです。
僕はひねくれ者なのです。
インフルエンザを、なにかを、誰かを、特別扱いすることに抵抗を感じてしまう。
議員だから、大臣だから、タレントだからといって群がりハシャグ状況に醜悪さを感じてしまうひねくれ者の性であるのかも知れません。
主治医は電話の最後に「『インフルエンザはチンパンジー』・・・って、それいいね!・・・使わせてもらおう~っ」と言った。
主治医もひねくれ者のようです。
世間並みにインフルエンザだけを特別視するような扱いには違和を覚えてしまう。
名もない細菌、名もないウィルスによる風邪たちを卑下しているようで、どうしてもインフルエンザを好きにはなれないのです。
が、もっとも、インフルエンザが好きという人も、いるのかどうかはわからない。