●The White Buffalo(1977・アメリカ)
監督:J・リー・トンプソン 原作・脚本:リチャード・セール
ホワイトバッファローを見てたら、
この悪夢の怪物のイラストを描きたくなりましたので、透明水彩でイメージスケッチ
※紙の肌目も少し見えると思いますが、コットマンという水彩紙の荒目(Rough)を使用しています。
僕はスケッチブックに描いていますが、水にヨタヨタ負けない良質の紙ですので、水彩画の時はぜひオススメです。

悪夢の中にこんな不気味な怪物が出てくるなんて、さぞかしイヤな感じだろうと思う。
■…そんなわけで、
この作品では、主人公の実在した早撃ちの名手
ワイルド・ビル・ヒコック(チャールズ・ブロンソン)が、
夜な夜なこの巨大なホワイトバッファローの悪夢にうなされている。

悪夢に登場するくらいのモンスターなので、
晴れ晴れとした真っ昼間じゃなくて、夜のシーンが多い。
しかも
雪山での攻防という陰鬱なイマジネーションを先行させた作風は、
いかにも伝説まがいのストーリーをそれらしく見せる。
名だたる拳銃使いとして幾多のならず者を倒し、
南北戦争にも参加し、保安官も務めた西部の英雄ヒコックと、
こちらも実在した第七騎兵隊との戦いで名を挙げた
スー族の酋長クレージー・ホース(ウィル・サンプソン)が、
宿命的な怪物を一緒に倒しに行くのが大筋で、
これに
金鉱探しの老人チャーリー・ゼン(ジャック・ウォーデン)が同行する。
巨大怪物対3人の男という図式は、
やはりこの作品も「ジョーズ」の焼き直しながら、
キム・ノバク、スチュアート・ホイットマン、
クリント・ウォーカーといったかつての主演級から、

老優ジョン・キャラダイン、エド・ローター、
スリム・ピッケンズらの曲者を配した
「やや冬枯れ」のオールスターキャストなところが、
さすが大物プロデューサー、
ディノ・デ・ラウレンティスの映画だけのことはある。

西部劇仕立ての少々冬枯れなキャストであっても
ドラマがおもしろいかどうかが問題で、
日本で言うと、
宮本武蔵が柳生十兵衛と幻の巨大山猿とか
巨大ツチノコを倒しに行くようなお話。

「ホワイトバッファロー」という怪作(?)は、
そんなお話をおもしろがれるかどうかがすべてなのだと思うが、
僕は妙に暗いドラマだと思いながらも、

・悪夢を見てビビッたり、
イザという時に愛する銃にトラブルが発生したりするような、
ちょっとピリッとしないワイルド・ビル・ヒコック。

・ホワイトバッファローに娘を殺され、
何やら酋長の座まで追われて放浪しているという、
一抹のザンネンさがつきまとうクレージー・ホース。

そんな有名なヒーローたちを、
あえて過去の栄光から遠ざかり始めている
落ちぶれかけたキャラクター設定にしたところに魅かれた。
宮本武蔵の自慢の刀が、凍り付いてサヤから抜けなかったり、
柳生十兵衛が山猿だかツチノコを倒すまで
一族から破門を食らっていたりするような設定である。

・フィクションの人物ながらも、
片目のクセにライフル銃の射撃の名手という、
この貪欲な金鉱を探すじいさんの活躍もなかなかヨイ。
そして肝心のホワイトバッファローは
象と同じくらいの大きさで、思ったほど大きいワケではない。

その上、年寄りなのか?思ったほど動きも速くないし、
よく見ると、意外にも眼が少々カワイイところがあって、
なんとも愛らしい。
助走つけながら、画面の一番奥からドッタドッタと走り来る
機械仕掛けのホワイトバッファローの姿は、
アナログ時代の産物として一度は見ておくべきかも。

★★★★
採点基準:★…5個が最高位でマーキングしています。★…は★の1/2です。
モ~~~~
ひたすらまっすぐにしか走れないところが、
さすが機械仕掛け!
常に前向きなホワイトバッファロー君でした。









