雨風雪に見舞われた怒涛の3月の最終日は夏のような暑さとなりました。東京では28度を超えたところもあり、急に暖かくなってびっくりです。天気というのは本当にコロコロとよく変わるものです。
この間、春夏に向け、ねこ食堂の新装開店を目論んで着々と準備を進めていたのですが、昨日今日の晴天の土日をめいいっぱい活用して枕木へ保護塗料の二度塗りが終わりました。
穴だらけの古い枕木は内心、腐食が心配で、念入りに穴の中もほじくって、本来の私は虫を殺さない主義なので不本意なのですが、殺虫剤を穴に中に向けて思い切りたくさん噴射しました。
中からアリさんたちが慌てて出てきました。ごめんなさい。
外猫さんたちが日向ぼっこできるような縁側仕様のねこ食堂を妄想しながら枕木をうんこらしょ、どっこいしょと設置しました。
激しい肉体労働のおかげで昨日は久しぶりの寝落ちと爆睡でした。今日もまた枕木の配置換えをしたり、レンガで小道を作ったりして、とうとう腰に来てしまいました。腰が伸ばせないくらい痛くて、買い物に行くも、腰が伸ばせず、ちょっと情けない。夜になってヤクルトを飲もうと思うものの蓋が開けられないくらい指にも力が入らず、母に開けてもらいました。夕飯を食べてすぐ横になって4時間くらいまた爆睡。
たまには体を動かすのも良いものです。きっとこのブログを書きながらまた寝落ちするかもしれません。
今日は私が庭でえっちらおっちらやってると時々シロちゃんが丸い目で少し離れたところから私のことを不思議そうに見ています。
シロちゃんのことずっと女の子だと思っていました。女の子というか、他の猫に優しいおばさん猫。大きなお尻でうっちらおっちら歩く姿も親近感を覚えてしまう。
シロちゃんの右耳にカットがあるのですが、日本ではオスは右耳にかっとする?とするとシロちゃんは男の子、もとい、おじさん猫?優しいおじさん猫なのか?
かと思いきや、メスでも右耳カットすることもある?オスメスどっちなのか悩ましいです。
シロちゃんとパセリちゃん、2匹は仲良しです。
パセリは2月の初めに姿を見せて以来、3月11日まで40日間姿を見せませんでしたが、それから19日後の昨日、またひょいと現れてかわいい声でご飯をねだりました。枕木やレンガが散らかっている庭に入ってきて怪我をしてはいけないので急いで片付けてご飯を出してあげました。
そこにシロちゃんも現れ2匹は鼻チョン挨拶していました。パセリはそそくさとご飯を食べていなくなりましたが、今朝はまたやってきました。久しぶりにリビングに入ってご飯を食べました。うれしかった。
次はカオナシという名前の猫さんのこと。
とても臆病で私を見ると大慌てで逃げ去るのでお尻しか見たことがなくてカオナシ。そのカオナシもやっと、謎のベールを剥がして顔を現しました。
カオナシはこんな顔だったのね。ズームのせい?照度不足のせい?それとも… 瞳孔が真っ黒すぎてちょっと怖い顔に写りました。やっと顔を見れたことが嬉しくて、さっそく遠地にいる夫と息子にラインでこの写真を送りました。
ん、なんかに似てるぞ…快傑ゾロや!
というわけで、カオナシはゾロくん(もし女の子ならジャムちゃん)にしようということになりました。
そしてもう1匹、最近何度か見かけているのがジャンくんです。勝手に男の子にしています、、
ジャンくんが初めてうちに来たのは3月15日でした。お尻の脇を大きく怪我していましたから、勝手にオス同士の喧嘩による噛み傷だと思いました。耳カットもないので、病院に連れて行って治療してもらいたくて、捕獲を何度か試みました。
2度ほど捕獲器の餌だけがなくなっていたことで捕獲を諦めていたある日の朝、ジャンくんがリビングの窓から中を覗き込んでいました。
お、ジャンくんを捕まえるチャンス!
リビングの窓を開けて待っていると、躊躇している様子です。そこへ何も知らない母がやってきて話しかけてしまったのでジャンくんは慌てて逃げてしまいました。
その後もねこ食堂に入ってご飯を食べている隙に片方の入口のジッパーを閉じてもう片方の入り口にねこ用カバンを置いて捕まえようとしたのですが、ジャンくんはびっくりして逃げていってしまいました。
かえって警戒心を強める結果になってしまって、安心してご飯を食べられるねこ食堂に徹しようと、それ以来、捕獲器は物置にしまうことにしました。
そのジャンくんが今朝やってきて外に置いたカリカリを食べていました。
カリカリの横に缶詰のかつおホタテ貝柱の上等な缶詰を出してあげると食べてくれましたが、またしてもうちのアニャがジャンくんを見て興奮して、リビングの窓から威嚇したのでジャンくんはろくに食べもせずに逃げて去ってしまいました。
お尻の傷は、前は赤身が見えていたのですが今日は赤身が見えなくなっていました。
でも毛は相変わらずボサボサで痩せている。たくさん栄養のあるものを食べてほしいな。
そして次はドンちゃん。
2023年12月26日、初めてドンちゃんを見た日の写真です。ふっくらとしててボスの風格、目からはカリスマを放っていました。
そんなドンちゃんはパセリと同じ時期、2月初めから姿を見せなくなりました。そして再び姿を現した2月15日には耳カットされていました。それを見た時、正直私は良かった〜と思いました。
ドンちゃんがトラブルメーカーになっていると勝手に想像していたからです。見た目で決めつけてはいけないのですが、一度、パセリを追いかけるドンちゃんを見たことがあります。パセリがうちに来なくなったのはドンちゃんのせいだと思っていました。
だからそのドンちゃんが手術を受けたので、以前よりは他の猫と穏やかに共生してくれるかもしれないと思ったのです。
手術のせいか、カリスマも消えて少し元気がなさそうでした。
そしてまた3月27日のドンちゃんはさらに頬がこけているように見えました。
同じ猫さんとは思えないくらいです。ドンちゃん大丈夫かな。もともとうちに来てご飯を食べることはあまりなくて、時々チュールをあげていたくらいです。どこかでご飯をもらっていると思っていますが、やつれた様子で心配です。
そして最後はシソちゃんです。
シソちゃんはいつもおとなしい印象です。怖がりなのかと思いきや、リビングに上がってきたこともあります。シロちゃんとも仲良しです。
うちに来る外猫さんは、上で紹介したパセリ、シロちゃん、シソちゃん、ドンちゃんの4匹が常連さん、そしてまだ常連未満のジャンくん、カオナシの合わせて6匹です。
常連の猫さんは私を見ても逃げません。触らせてはくれないけれど私のことはある程度信用しています。今、毎日来てるのはシロちゃんだけです。
またみんなふらっと現れるでしょう。そしたら美味しいものをたくさん食べさせてあげる。それが私にできる精一杯のことです。
パセリが姿を見せなくなったこと、年老いた母の世話、自身の歯痛で眠れない日々が続いていたある日、息子からこんな言葉をもらいました。
猫も猫の人生があって母さんのとこに寄り道するだけなんだよきっと
いいところに寄り道できて幸せだよ猫も
だからといってうちの猫になるわけじゃないし
母さんもできることをしてあげてるわけだから、過度な心配は必要ないよ
おばあちゃんも自然に沿って生きてるわけだから、母さんが心を悩ます余地は本来無いと思う
みんな母さんに感謝してると思うし、してあげられることをし続けるのが母さん自身の心にもいいんじゃないんかな
それでも無理はしなくていい
母さん自身もやりたいことをしないと
私のやりたいこと
外猫さんの世話や、庭仕事や、楽器の練習や、時々の友人とのおしゃべりや料理、ブログやSNSに日々のことを綴ること
フルタイムの仕事をやめて4年の月日が流れました。在宅のお仕事も始めたり、やりたいことも色々やって。すぐに何かが変わるとかなくても毎日少しずつの積み重ねがあって、少しずつ何かが変わっていきます。
時間の過ぎるのは振り返ると早いものです。高齢の親の世話はこれからますます大変になることでしょう。外猫さんにもそれぞれの物語があり、私も母もそれぞれの物語を日々紡いでいくだけです。