3Dプリンター、一時はTVでもてはやされ、そのうち写真のプリンターのように一家に一台の時代が来るとまで言われてました、マスコミの熱は下がりましたが、やはり確実に時代は進歩しているようです。

 ワンダーフェスティバルでも3Dプリンターから出力した製品を売るディーラーも現れ、何よりプリンターの値段が一般の人にも手の届く所に来ています。

 週刊3Dプリンターなるものまで現れ、毎週届くパーツで3Dプリンターを組み立てようと言う雑誌です。

 トイガン業界を見てみると、製品の設計は今やどこもコンピュータで行い、試作品製作として3Dプリンターを活用しています。

 それが今年になり、海外のメーカーですがグロック用のカービンキットを、3Dプリンターで出力したその物を製品として発売する所まで現れました。

 国内でもカスタムショップがハンドガン用のサイトを3Dプリンターで出力した物を販売していたり、個人製作のカスタムパーツが売られていたりします。

 以前、大手玩具メーカーの開発の人が「そのうち金型が要らなくなり、成形工場には3Dプリンターが並ぶ時代が来る」と言っていたのを思い出しました。

 先日も3Dプリンターで出力した、海外製のハンドガン用スライドの販売を告知する国内のサイトを見ました、ガバ系の色々なカスタムスライドが掲載されていましたが、現物ではなくCADデータを使ったサンプル画像でした。

 ここまで読まれた方は3Dプリンターの出力品が、製品になるところまで来てるんだと思われるかもしれませんが、それは疑問です、トップ水準のレベルは分かりませんが、既存の3Dプリンターではまだ表面が粗く、曲面や斜めな面では細かい段差が、成形上の特性で出てきます。

 樹脂を硬化させて成形する3Dプリンターでは積層して形を作っていきます、積層するピッチが細かければ細かいほど滑らかな面になります、但し細かいと言う事は精度が要求され、それだけの精度の機械は当然高くなり、作動時間も長くなればランニングコストも高くなり、製品コストに跳ね返ります。

 言い換えれば安いプリンターほど積層のピッチが荒く、精度が無いと言う事です。

 最初に目にしたグロック用のカービンキットですが、一目で3Dプリンターでの出力品と分かりましたが、まぁ、ソコソコの精度なんだろうなとは思える出来のようです。

 国内で見たハンドガン用のサイトは斜めの面が段々畑のようになっている出来で、表に出ない試作ならともかく、コレで製品になるのだろうかと私は思ってしまいました。

 仕事柄、3Dプリンターの出力品を扱う事があります、私が見るのは積層ピッチが16ミクロンのもので、精度があるほうですが、それでもそのままで表に出せる物ではありません。

 海外製のハンドガン用スライドはデータの画像だけで現物は判りませんが、但し書きに段差があるとは書いてありました、果たしてコレがどの程度の精度で出て来るか興味はあります。

 ソコソコいい値段だったと思うので、買う人がその出来で納得できるかでしょう、技術は日進月歩です、そのうち金型の成形品と見分けのつかない出力品が現れるのも時間の問題かも知れません。

 一度そうなれば今度は見る見るコストが下がっていくでしょう、金型がなくなるのはそんな先の話しではないかも知れませんね。