第二次大戦終結後、西ドイツで再建されたワルサー社、当初はライセンスの管理などを行い、実際に銃器を製造する事はほとんど在りませんでした。
ソ連とアメリカ、東西陣営の所謂「冷戦」が始まると銃器の需要が高まり、ワルサー社も1961年から自社生産に乗り出します、ここで名実共にワルサー社の再建がなされたと言えるでしょう。
今回紹介するのはマニューリン・ワルサーからワルサーに切り替わった以降の紙箱です。

マニューリン時代と同じ様なワニ革?のような模様に、シルバーで文字が印刷されていて今回は見やすいですね、左上にワルサーバナー、中央には「Mod.PP」下には社名と所在地、国名が印刷されています。

右上に張られた白い紙もマニューリン時代と同じ仕様です、ワルサー社のマークにモデル名と口径表示、横にはシリアルナンバーが印刷されていますが、何やら書き直したがありますね。

蓋を開けてみましょう、またしても中身はマルシンのPPです、中も同じ仕様ですが、上の方に紙で出来た四角いブロックがあり、スライドと接していて中で銃が動かないようになっています、前回のマニューリンの箱にはありませんでしたが、良く見ると何やら剥がれた跡があったので、これと同じものが付いていたのが剥がされたようです。

左がマニューリン・ワルサー、右がワルサーの紙箱で、色味が違うぐらいで寸法はまったく一緒です。
ここまでフランス製PPとドイツ製PPの箱が同じには訳があります、ドイツで生産されたとは言えライセンスの関係か当初はマニューリン社からパーツが供給されワルサー社で最終調整が行われ出荷されたそうで、この関係は1980年代末まで続いたそうです、今で言うOEMの様な事だったんですね、ワルサーブランドで売られていたマニューリン・ワルサーだった訳で、箱も含めてフランスから来たのでしょう。
まだ続く。
参考文献 徳間社刊、徳間文庫、著者・床井雅美 ワルサー・ストーリー