前回(初めての海外ニューヨーク回想編その2)の続き。
ベットで冷静になったその時、とある事に気がつく。
「一泊150$って高くね
?」
「2000$しか持ってきてないのに………、このままじゃ二週間で一文無しになるじゃん
?」
「クレジットカード持ってきてないし
」
なんて具合に、現状の愚かさに段々と気がつく
これはまずい‼️
という事に気づき、その日はそのまま就寝。
次の日、ホテルをチェックアウトして、再び家を探す旅に出る。
と言っても、「もうホテルは無理だ。ホテルに滞在してたら、すぐ破産する。」
と言う事で、住む家を借りる事にする。
「でも、どうやって家借りるの
?」
「知り合いなんかいないよ?てか、言葉するわからないからね。」
一先ず、ホテルの近くの不動産屋に行ってみる。
そして笑顔で聞く。
「ハウス、ハウマッチ
?」
不動産屋、絶句
そりゃそうだろう。
わけのわからない外国人のガキが来て、家いくらだと?
そんなの相手にする程暇じゃない
こんな感じで、追い出される。を繰り返す事✖️3
何か泣けてきた
自分の無知さと、言葉が伝わらないもどかしさと、これからの事を思う恐怖で、20歳を超えた男が、ニューヨークの道端でシクシク泣いた
結構泣いた

はたからみたら、日本人の20歳なんて向こうからしてみたら、10歳くらいの子供に見えるらしい。
結構目立っていたのか、見ず知らずのおじいちゃんっぽい老紳士が話しかけてきた。
「ボーイ、何で泣いているんだい
」
「ママはどこにいるんだい
」
的な事を聞いてきていたのだろうが、何せ言葉が分からない。
精一杯返した言葉が
「ノーボーイ
」
「………」
老紳士、めんどくさくなったのか、そのまま人混みに消える。
せっかくの異国での優しさを無駄にした瞬間である
泣き疲れて、とぼとぼ歩いていると、何か見た事がある風景を見つける
そう、「日本語だ
」
あるスーパーマーケットに日本語の貼り紙がしてあったのだ。
一昨日まで普通にあった日常が、急に非日常になる光景で、ひどく懐かしい感じがした。
別に必要なものなんて無いけど、懐かしくて一先ず入ってみる事にした。
すると…
「いらっしゃいませ~」
「
」
「日本語だ~
」
続きは次回へ