「旧式だ。なにもかもちっとも変わらん。飛んでるものは同じさ。」


『風立ちぬ』の前半に、関東大震災後、徐々に回復してる街を眺めながら、昼ごはんを食べに行く途中で二郎の親友である本庄がそう言った。今はそのセリフはなんだか心に響かせる。


宇宙人です。


グローバルな時代を生きるため、なるべく新しい知識やスキルを習得し、視野を開拓すべきだが、今の日本は三十年前と変わらず、自分なりに進んでいると、よく耳に挟んだ。来日以来、6ヶ月経った、見たことや経験したことにいろいろ考えさせて、日本の閉塞感は深根固柢の事実だと実感した。


現在の生活は便利だし、海外経験の必要はないし。そう考えている日本人は案外多い。便利ということより、様々な人と出会ってさらに考えていなかったことを受け取ったり、世界観が変わったりして成長することが貴重ではないだろうか。


興味がありつつ、周りに外国人にいてさえ、有口無行でやり取りは最低限にしてしまう。コンフォートゾンを抜け出す勇気のある日本人は少ないようだ。原因は二つがある。


一つ目は、高齢化社会に生まれたことによる狭い視野。日本では多くの大手企業も含めて、マネジメントはほとんど前世代の者で、電子ファイルより紙類の方が好まれ(このまれ)、時代にふさわしい対策やオペレーションに抵抗があるようだ。したがって、国際化が相当遅れていて、言語能力の必要性が認識されていない。


二つ目は限られた24時間を一日にやらなければならないことに、最低限に割り当てる。必要とされない言語能力は、優先度が下がり、いつか外国語を勉強しようと思いつつ事を未解决のまま棚上げにする。自信が欠如している上に、慎重な国民性というか、他人の目線を気にしすぎるため、外国人は避けるのが最善策と判断している。


有能な人材はこの社会の風化に疎ましい(うとましい)気持ちが湧いて海外に逃げ出す。これから恐らく無限の循環が続いていくのだろう。


いつも前向きないい話ふうに締めるので、今度は変化球を投げられたと感じるかもしれないね。


“Develop into a lifelong self-learner through voracious reading; cultivate curiosity and strive to become a little wiser every day.”

読書を通じて、生涯、自己学習を続けてください。好奇心を育て、毎日少しずつ賢くなるために努力するのです。)


準備していないとチャンスが来ても見逃す。次に縁が訪れた(おとずれた)時にしっかり掴むため、毎日少しずつ自分を磨く努力するのが大事。そして、いつか人生の旅を振り返るとやりがいを感じられる。なぜなら、努力の実は甘くて特別なのだ。


それでは、今日はこのあたりで。

ではでは。