「おひさまのとなり」東北の美大生の開いた個展に行ってみた
こんにちは!きつねこいなりと申します。
皆さんは最近、芸術に触れていますか?
「イラストや小物をSNSや雑貨屋で見るのは好きだけど、本格的なのは緊張する……」という方、かなりいらっしゃるのではないでしょうか。
そういう方に、今注目の個人展覧会があります。
東北芸術工科大学の美大生による個展「おひさまのとなり」が宮城県で開催されているんです!
かわいいポスター!!
今回わたくし、きつねこいなりが実際に足を運んでその魅力をご紹介したいと思います。
それではどうぞ。
今回個展が開かれているのは、仙台市太白区西多賀にある「caféこもれび」さん。
普段から多くのアーティストの作品を展示している穏やかでかわいらしいお店です。
展示会や画廊って、いざ足を運ぶとなると緊張してしまいませんか?
そんな方もここだったら気軽に立ち寄ることができるのではないでしょうか。
入店した瞬間、小鳥のさえずるBGMとケーキのおいしそうな匂いに心が癒されました。
店内にはたくさんのキャンバスが。きつねこ的に気になった作品を紹介していきます!
こちらは今回のテーマになっている作品、「おひさまのとなり」。やや抽象的な草花の
中に、かわいいうさぎのキャラクターがたたずんでいますね。
こちらは左から「ながみひなげし」と「なのはな」。
木のカンバスに絵を描いているそうなんですが、所々元の木の地肌が出ています。素材感とぬくもりが感じられる作品です。
こちらは左から「たいよう」「はるのまど」。
これも素材感が気になる作品ですよね?
実はこちら、両方とも宮城県で生産されている素材から作られているんです。
左の作品「たいよう」は蚕の繭の外側のけばけばした部分、通称「繭けば」をカンバスに張り付けているんです。ふわふわの生き物は蚕をイメージされてるとか。神秘的で引き付けられる魅力がありますね。
そして、右側の作品「はるのまど」。
かわいいー!!!!
すみません、イチオシの作品なのでテンションが上がってしまいました。
色合いから何から素敵すぎませんか?
この作品は柳生(やなぎう)和紙工房さんの和紙を使用しているそう。花を混ぜ込んで赤く染め上げた和紙らしいです。何それ。妖精さんが作っているのかな(柳生和紙工房さんと春原ほの歌さんです)。
ポストカードやしおり、手作りのこけしなど販売コーナーも充実。展示してある作品の中には、作品自体を購入できるものもあります。きつねこもお土産にポストカード(200円)を購入しました。
こんな素敵な作品を作り上げたのは誰?ということで、個展を開催されている、東北芸術工科大学美術科洋画コース2年生春原ほの歌(すのはら ほのか)さんにインタビューさせていただきました。
きつねこ:どれもこれも素敵な作品で感動しました…!まだ大学生とのことですが、どういったきっかけで個展を開いたのですか?
春原ほの歌さん(以下春原さん):もともとこのカフェを経営している方のお友達からお声がけいただいたことがきっかけです。半年前くらいからこの個展のために作品を仕上げたりと準備して、何とか開催することができました。
きつねこ:大学生活を送りながら準備するのって大変そうですね…今回の個展のために書き下ろした作品が多いから、個展自体にこんなに統一感が生まれているんですね。個展のモチーフや、テーマとして決めていたことはありますか?
春原さん:ポスターにも書いているのですが、「おひさまのとなり」ということで、春のきらきらや、パワーを感じてもらえる個展にしようと考えてきました。私の在籍している東北芸術工科大学は山形県にあるのですが、山形の冬ってとても厳しくて…。冬が終わって春が始まるとき、植物のパワーや太陽のあたたかさをひときわ感じることができるんです。その喜びを他の人に伝えたいと思いました。
きつねこ:私も春は大好きです。わくわくするし、それでいて穏やかでなんでもできそうな感じがしますよね。個展を開いてみて、何か実感したことはありますか?
春原さん:実際に個展を見てきてくれる方々を見ると本当に幸せで愛を感じます。絵を描く作業って結構孤独で、一人で向き合っている時間が多いのですが、こうして私の作品に人の心が動かされているのを見ていると、絵って力を持っているんだなあと改めて実感しますね。
きつねこ:「人の心を動かす」……。とっても素敵ですね。春原さんの作品には協力者が多いというか、工房さんやアーティストさんとのコラボをしているものが多いですね。人と関わりながら制作する上で、心がけていることはありますか?
春原さん:そうですね!人とのつながりはとても大切にしています。個展が開かれていたり、イベントがあったらすぐ足を運ぶようにしていますね。フットワークの軽さでつながりを作っています。
春と自然を愛する春原さん。春原さんの感じているよろこびや憧れがあたたかい作品を作り、人とのつながりが個展を開催に導いたのだなと思いました。
展示を見ながらおいしいドリンクやケーキを楽しむこともできます。こちらは期間限定のいちごみるく(660円)。甘酸っぱいいちごソースが絶品でした。
みなさんも春の陽気の中、素敵な個展「おひさまのとなり」に足を運んでみてはいかがでしょうか。
※5.1から5.31まで開催されています。
【今回紹介した個展が開かれているお店】
cafeこもれび
所在:宮城県仙台市太白区西多賀3-7-18 デイライト西多賀1F
営業時間:11:00-17:00
定休日:火・水曜日&第2・第4月曜日
Tel:080-3149-9177
Mail:cafekomorebi.sendai@gmail.com
※国道286沿いのニトリの所で横道にそれ、生協の横を進んでいって出た通りにあります。外から見てわかりやすく看板が出ているので見たらわかると思います。
【個展を開催している方のプロフィール】
活動名:春風ほの歌(すのはら ほのか)さん
大学:東北芸術工科大学 芸術学部 美術科洋画コース2年生
Instagram:https://www.instagram.com/honoka_sunohara?igsh=Y3hlYjB5Z3JheDY3
Photo&Write : きつねこいなり