【「宮城への愛は深いです」】宮城出身イラストレーター亀井桃さんインタビュー!
仙台PARCOでの個展開催、FREAK‘S STOREエスパル仙台店でのポップアップイベント開催など
今、宮城・仙台で大活躍のイラストレーター亀井桃さん。
今回は宮城に対する想いからお仕事への取り組み方まで、アーティスト亀井桃さんを徹底インタビュー!
フランクな話し口で、桃さんご自身とその価値観ついてお話をたくさん聞かせてくだいました。
◎亀井桃
宮城県出身 イラストレーター/デザイナー
ポップな人物画やシュールでゆるいイラストが得意。
飲食店、アパレル店、インディーズミュージックシーンへのロゴやイラスト、動画の制作提供など幅広く活動している。
現在フリーランスとして東京を中心に活動中。
■亀井桃さんについて■
─本日はよろしくお願いします!
亀井桃(以下、桃さん):よろしくお願いします。
─早速ですが自己紹介をお願いします。
桃さん:亀井桃です。フリーランスでイラストレーターをやっています。古川出身です!
─イラストレーターになった経緯を教えてください。
桃さん:古川で生まれ、仙台の大学に進学し、大学生の頃は軽音サークルでバンド活動に没頭していました。イラストレーターになろう、デザイナーになろうとは全く考えていませんでしたね。
大学卒業後もバンド活動や仕事をしつつ絵を描いていて…。
絵はずっと好きだったんですよ。教室で絵を描いたり漫画を描いたりするような子だったな。そんな感じで、絵はずっと辞めずに幼いころから続けてきた趣味でした。
■仕事に切り替わるきっかけ■
─そこから現在のようにお仕事として絵を描くようになったきっかけはありますか?
桃さん:知人のアドバイスがきっかけです。
大学を卒業してから数年経った頃、バーで働いていました。
バーによく置いてある、メニューの書かれた手書きのボードとか、わかります?そこにいつもイラストを描いてたんですよ。
するとあるときその絵を見た知り合いが「せっかく上手なんだから、お仕事としてお金をもらって描けばいいじゃん」とアドバイスしてくれました。
そこからはじめのうちは頼まれて似顔絵を描いてたかな…。
もともと知り合いが多く、色々と頼まれたものをひたすら製作していました。
すると次第に宮城の企業を中心に様々な企業から声がかかるようになって。
ここ1~2年でようやく絵を生業にできてきたところです。
■作品について■
─お仕事では若者向けの作品が多いように感じますが、ご自身ではどのようにお考えですか?
桃さん:たしかに、企業からの依頼では若者に届くような作品を求められることが多いですね。
私自身、若い世代の知り合いが多いこともあって、若い人たちが希望を持って、楽しんで観てくれるものを作りたいなという思いは持っています。もちろん若い世代に限らず、全ての人が楽しめるものを作りたいという思いもありますが。
─ご自身の作品にはどのようなカラーがあると考えていますか?
桃さん:企業からの依頼では爽やかな雰囲気や、ポップな雰囲気の絵を求められることが多いです。時代の流れ的にもそういった作品が流行っているのだと感じます。
でも、私はもうちょっと毒のあるような雰囲気も好きで。ホラー漫画が昔から大好きなんです。だから個人の製作ではダークな雰囲気の作品を作ることも多いです。
他にも絵画が好きだったり、音楽が好きなのもそうですが、引き出しは多い方です。なので、引き出しが多い分、自分の作品のジャンルはあまり固めたくないと思ってますね。
それと、ちょっとした「引っ掛かり」は大事にしています。なんでこうしたんだろう…と思われるようなポイントや、ユニークでクスッと笑えるようなポイントを盛り込んだり。
依頼を受けて作る作品にもそういったユニークなエッセンスを加えると、私らしくなるな、と思います。
■「サービス精神は旺盛です」■
─時には、お仕事で依頼を受ける作品のイメージと、ご自身の求める表現とのギャップを解消する必要も出てくるのでは?
桃さん:必要なのはギャップを解消することではなく、バランス感覚だと思うんです。
私、サービス精神が旺盛なんですよ。目の前の人に喜んでほしい。だから、依頼を受けたならクライアントの要望をしっかりヒアリングして、希望に沿えるよう取り組んでいます。
あくまで希望に沿いながら、その中でいかに「自分の感性を出せるか」というバランス感覚が重要ですね。色遣いで遊んだり、こっそりオマージュを取り入れたり。
お仕事はお仕事なので、しっかりビジネスとして相手の要望を汲み取って、その上で自分らしい表現に昇華する。
イラストレーターやデザイナーには必要な感覚だと思いますし、人からはそのバランス感覚がいいよね、とよく褒められます(笑)
─ヒアリングが重要とのことでしたが、お仕事はどのような流れで進むのでしょうか。
桃さん:私の場合は、メールで依頼が来ます。そこから打ち合わせとヒアリングをしますね。かなり聞き出しますね、どういったものが求められているのか、どういう目的で公開されるものなのか。
その後はラフの提出やクライアントとのすり合わせを繰り返して、完成を目指していきます。
■宮城・仙台への想いは■
─地元への想いを教えてください。
桃さん:年を重ねるにつれ、宮城、仙台という土地に想いを持つようになって。この地で育ったからこそ、この私、この感性があると思うんです。
例えば、幼少の頃から、遠くに見える白くなった山々をぼーっと眺めながら絵を描くことがありました。宮城で日常を過ごしていると当たり前のように山が見えるじゃないですか。東京だと山はなかなか見れないです。
そんな風に、この環境に育ててもらったんだという恩は強く感じています。
だから、宮城の企業からお声がけいただいて、宮城の人たちに伝わる仕事をやらせてもらえることを光栄に思っています。
恩返しのような気持ちで取り組んでいますね。
正直若いころはこんな田舎爆発しないかな~と思ってたんですけどね(笑)
今は宮城に感謝でいっぱいですし、宮城への愛は深いです。
■「仙台はカルチャーの強い街だなと思います─」■
─そういった宮城・仙台への愛着は宮城で過ごすごとに増していったのですか?
桃さん:去年から拠点を東京に移したんです。宮城から出て、外から宮城を見たときに素敵な街だなと改めて気づきました。
特に仙台はカルチャーの強い街だなと思います。カルチャーが根付きやすいというか。街がコンパクトだからかな?あとは、COLORwebの皆さんのように街づくりを考えている若い人が多いのもその理由だと思います。
それと、宮城でお仕事をしていると、人の繋がりが見えてくるんですよ。普段私が好きで行っていたお店からお仕事をいただいたり、紹介があったり。そういった宮城の絆を知ると、ますます愛着が湧きますね。
宮城のこと、自信をもって好きだと言えます。
■今後の展望について■
─これからの目標を教えてください。
桃さん:お酒のラベルを描いてみたいです。お酒って宮城の土地に深く関わっているものだと思うので。
あとは本が好きなので小説の表紙とか雑誌の挿絵とかもやりたいです。あとは漫画も描きたい。暗いヒューマンドラマ的な漫画。あと海外にも行ってみたい。それが今の具体的な夢かな。結構やりたいことたくさんです(笑)
「桃ちゃんだからお願いした」「頼んでよかった」と言ってもらえることが嬉しいです。だからお仕事の依頼も受けていきたいです。そしてもちろんこれからも作品を作って、展示会を開催して、皆さんに作品を届けることができたらいいなと思っています。
■学生へのメッセージ■
─最後に、宮城・仙台の学生にメッセージがあればお願いします。
桃さん:勉強はしておいたほうがいいです。勉強は別々に見えていた世界を繋げてくれます。
勉強は興味を持つ力を培ってくれるし、私自身、勉強したことが今の仕事に繋がっていると感じます。絵を描くには描く対象の基礎知識が必要だし、人と話すにも知識はあればあるだけ良いです。
学生の皆さんには勉強を頑張って!と伝えたいですね。
─耳が痛いです…勉強頑張ります!(笑)
本日は貴重なお話をありがとうございました!
以上、宮城出身イラストレーター亀井桃さんへのインタビューでした。
また、2022年11月1日から『亀井桃 POPアートこけし スタンプラリー inとおがった』
というイベントが開催されるそう!皆さんもぜひチェックしてみてくださいね。
亀井桃(kamei momo)
instagramはこちら @momomo_su_momomo
Twitterはこちら @HyperMomomilk
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スタンプラリー詳細
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亀井桃 POPアートこけし
スタンプラリー inとおがった
11/1(火)〜11/30(水)
特典『こけしちゃんステッカー』
イラストレーター亀井桃が絵付けをしたこけしをめぐって
遠刈田限定ステッカーをGETしよう!
参加施設に設置されているスタンプを4つ集めるともらえるよ!
お問い合わせ先
(一社)とおがったプロジェクト air.tr044@gmail.com
Write:ことっちょ
Photo:るりたそ