【読書】が好きな男子大学生のキュンとした【本】 | COLORweb学生編集部

【読書】が好きな男子大学生のキュンとした【本】

みなさん、こんにちは!
つよぽんです。

3月も折り返し地点になりました。
日中のうららかな日差しは気持ちいいですね!!
しかし、まだまだ三寒四温。
夜は暖房の効いた部屋でごろごろするのが一番です。

新学期や新生活などときめきを感じることが多い季節ですね。
そんなを感じながら、一緒にキュンとする読書はいかがでしょうか!?

今回は、スキマ時間でも読書しやすいエッセイ集と短編集計2冊を紹介したいと思います。
また、私が読んで「キュン」としたポイントも合わせて紹介していきます。


 
なお、出版元など2冊の詳細はページの一番最後をご覧ください。

それでは、今回紹介する本、1冊目はこちら
コーヒーとともにほっと一息を!52人の作家さんがコーヒーを語るエッセイ
『作家と珈琲』茨木のり子 他(著)

 
『作家と珈琲』は長いものでも10ページ強とスキマ時間でも読みやすいエッセイ集。コーヒーとのかかわりをテーマに著名な52人の作家、漫画家のエッセイが収録されています。

コーヒーとともに描き出す人々の生活に“キュン” 
このエッセイ集はどれもコーヒーを中心に据えたお話52編が集められています。時にはコーヒーを賛美したり、時にはとある場所で飲むコーヒーはまずかったと述べていたり、作家さんそれぞれがコーヒーのある生活をいきいきと語っています。古い人では100年以上前に活躍していた作家さんのエッセイが収録されていますが、どのエッセイも読んでいるとその作家さんと共にコーヒーを飲んでいる気分になります。コーヒーをともにするタイムスリップした作品との出会いにキュンとするエッセイ集です。

2冊目はこちら
手軽にドイツ文学にふれるならこの一冊!!若い恋心などを描いた4つの短編集
『みずうみ他四篇』シュトルム(著)関泰祐(訳)
 
『みずうみ他四篇』は「みずうみ」「マルテと彼女の時計」「広間にて」「林檎が熟すとき」「遅咲きの薔薇」から構成されている短編集。一番短いもので9ページ、長いもので70ページ強と手軽に読めるものから読み応えのあるものまで収録されています。

過ぎ去った恋バナに“キュン” 
「みずうみ」というお話は、月光の差し込む部屋でおじいさんが、過去の思い出を振り返るお話です。その思い出はおじいさんが若いころに感じた熱い恋心と傷ついた恋心に満ちています。どちらも柔らかな筆致で描かれており、若い静かな熱い血潮を感じる恋バナになっています。また、この過去の思い出はおじいさんの過去への憧憬のようにも感じることができ、読んでいても心がキュンとなる物語です。


振り返る静かな思い出に“キュン
「マルテと彼女の時計」というお話は、未婚のまじめなおばあさんと孤独な時間が生む物語です。まじめなおばあさんは古い時計を自らの伴侶がごとく大切に扱っています。その古い時計が進めるチクタクとする音とともによみがえる思い出は、おばあさんに確かに寄り添うものであることを感じることができます。
時間の経過があれども、素敵な思い出はいつでも素敵な思い出に感じることのできる心がキュンとなる物語です。

いかがでしたか?他にもおすすめしたい本がまだまだたくさんあるので、機会があればまた紹介できればと思います。

次回のおすすめもお楽しみに!

【作家と珈琲】
著者:茨木のり子、小沼丹、獅子文六、寺田寅彦他
編者:平凡社編集部
発行所:株式会社平凡社
2022年1月19日 初版発行

【みずうみ他四編】
著者:シュトルム
訳者:関泰祐
発行所:株式会社岩波書店
1953年2月25日 初版発行

Write&photo つよぽん