今すぐ読みたい!! オススメの本紹介 | COLORweb学生編集部

今すぐ読みたい!! オススメの本紹介

こんにちは!げんちゃんです。

 

この間、芥川賞の発表がありましたね。受賞作は「おし、燃ゆ」という小説で、作者は宇佐見りんさんです。何とこの作者、僕と同い年の21歳とのこと。すごいですね・・。僕は「推し、燃ゆ」も読んだのですが、すごく面白かったです。やっぱり小説はいいな〜としみじみ思いました。そこで、今まで読んだ本を振り返り、おすすめの本を紹介していきたいと思います。

 

それではどうぞ!!

 

 

推し、燃ゆ/宇佐見りん

〈感想〉

 この本は、「推しが燃えた。ファンを殴ったらしい」という書き出しで始まります。社会にうまく適合できない主人公の女子高生が、推しを愛でることで物語が展開していきます。僕は、この「推し」というテーマがとても現代的で面白いと感じました。今の時代、推しの存在が生きがいになっている人も少なくありません。こういった人たちの心情や世間的とは言えない思考などが非常にうまく描かれており、自分の知らない世界を体験しているようでとても面白かったです。また、作中で推しを推すことを「背骨」と表現するなど、宇佐美りんさんの言葉選びは独特です。そういった部分でも「推し、燃ゆ」を楽しむことができると思います。

 

 

かか/宇佐見りん

〈感想〉

 二番目に紹介する本も宇佐見りんさんの本です。この本では、母親のことで悩む19歳の少女が描かれています。正直、内容はすごく重いですが、文章の独特な表現が癖になり、本の世界に引き込まれます。僕は一気に読んでしまいました。作者の宇佐見りんさんは現役の大学生で、この本がデビュー作になっています。同じ大学生とは思えないほど表現力が豊かで、今後の作品がさらに楽しみな作者さんです。

 

 

夜は短し歩けよ乙女/森見登美彦

〈感想〉

 この本は京都大学と思われる大学や周辺地域を舞台にして、さえない男子大学生と無邪気な後輩女性の恋物語を2人の視点から交互に描いた物語です。僕はこの本の表紙のイラストを書いている中村佑介さんのファンだったため、気になって購入しました。読んでみて独特な文章、言葉つかいが非常にクセになりました。難しい古風な文体で、さえない男子大学生と無邪気な後輩女性を描くというギャップが、他の小説で見たことがなくて面白いです。京都の街並みを所々で感じる物語になっているため、読み終わった後には京都に行きたくなりました。

 

 

劇場/又吉直樹

〈感想〉

 この本は、芸人の又吉直樹さんの長編小説です。簡単なあらすじとしては、売れない劇作家の主人公と上京してきた女子大学生との恋を描いた、恋愛小説的要素のある純文学作品です。僕は又吉さんの作品で初めて読んだのがこの「劇場」でした。芥川賞作家だからという軽い気持ちで読み始めたのですが、読み始めると又吉文学の世界観に引きずり込まれてしまい、3日ほどで読了してしまいました。ただの恋愛小説とは違い、どこにも分類することができない感情が湧き上がり、胸を締め付けられるようでした。あまりにも締め付けられてページをめくることを躊躇したほどです。なかなか重い内容の作品ですが、非常にオススネです。

 

 

うたうおばけ/くどうれいん

〈感想〉

 この本は僕が好きな岩手県出身の作家、くどうれいんさんのエッセイ集です。くどうれいんさんの文章は、あたたかさの中からたまに嫌味が顔をのぞかせるような作風で個人的にとても好きです。日常生活の一瞬を切り取って、作品にするのが上手な作家さんだと感じます。くどうれいんさんは作家だけでなく会社員でもあり、そんな生き方にとても憧れます。やりたいことを追求し続ける姿勢にいつも良い影響をうけています。

 

 

 

いかがだったでしょうか!気になる本が1つでもあれば嬉しいです。ここでは紹介しきれなかった本もたくさんあるのでまた今度の機会に紹介したいと思います。コロナウイルスで思ったように外出できない世の中、この機会にたくさんの本を読んでみるのも良いかもしれませんね!

 

 

Write &photo:げんちゃん