おやすみ前の15分で!冬夜に読みたいおすすめ短編集
みなさんこんばんは!りのタソです。
もう2月も半ばを過ぎましたね。節分もバレンタインデーもいつの間にか過ぎて、あとは3月の卒業シーンまで行事もいったんお休みになるこの季節、、、みなさんは2月の残りの日々をどのように過ごすか決まっていますか?
お昼は暖かいけど夕方過ぎたらまだまだ肌寒い、、、早くお家に帰りたい、、、
でも、家に帰ってから何をしよう?と考えているみなさん、「夜の読書時間」を始めてみてはいかがでしょうか。
いやいや、「私、本読むと眠くなっちゃうから苦手なんだよね」という普段読書をしない方、はたまた「読書もしたい!でも夜はすぐ眠くなっちゃう」と私のように夜が苦手なみなさん、大丈夫です。
今回は、おやすみ前の15分で読める!冬夜に読みたいおすすめ短編集をご紹介します!
りのタソが実際に読んだ短編集で、異なるジャンルの3冊を紹介していきますね!
なお、出版元など3冊の詳細はページの一番最後をご覧ください。
①コーヒーのプロの熱い人生から学ぶ!ロングインタビュー集
『コーヒーの人~仕事と人生~』大坊勝次 他(著)
コーヒーに情熱を注ぐプロフェッショナル6人それぞれの人生についてのロングインタビューが一つの本になっています。
この本は、「コーヒーが好き」、「コーヒー屋さんで働くあたたかい人々も大好き!」、「コーヒーと向き合い、仕事にするってどういうことなのか知りたい!」というみなさん、そして、「自分の人生の目標って何だろう。」というみなさんにおすすめしたい一冊です。
私は、自分の人生の軸って何だろう、と考えたときにこの本をめくります。感動した言葉には忘れずに付箋を貼るのがマイルールです。
6人それぞれの人生観を知って、共感したり、尊敬したり、憧れたり。この本一冊で、自分の人生で大切なこと、まだやっていないこと、諦めたくないことが浮かび上がってきます。。
1日の終わりに、自分を見つめ直すために読書すると、よく眠れそうです。
ページの最後では、プロの方が美味しいコーヒーの淹れ方も教えてくれますよ!
②切なくて忘れられない夏の日々を20ページずつ。全話合わせて物語がつながる!
『一千一秒の日々』島本理生(著)
この小説は、ナラタージュやファーストラヴの著者でも有名な女性作家、島本理生さんの短編恋愛小説で、私も大好きな作家さんです。
短編集といっても、登場人物は1冊を通して変わりません。登場人物それぞれが親友だったり、元恋人であったり、同僚であったりと、短編同士に関係性があり、それぞれをつなげるとひとつの長編物語が完成するのがこの小説の特徴です。
登場人物は、それぞれの立場や関係性の中で、自分の恋心を対処したり、過去を振り返って悩んだりしていて、関係性の移り変わりや距離感、気持ちのズレが「夏」を舞台に丁寧に描かれています。
夏というと、さわやかで弾けるような恋物語が多いイメージですが、この小説を読んだ時、まるで冬のようにしっとりとして、誠実で、静謐な物語だなという印象を受けました。
寒い冬だからこそ、切ない夏を思い出しながら読み耽る夜も良いかもしれないですね。
ちなみに、一千一秒は「16分41秒」です。(笑)
③かわいくて、ほっこりして、寝る前にコーヒーが飲みたくなる12ページの小さな物語
『月とコーヒー』吉田篤弘(著)
この本をきっかけに吉田篤弘さんの本を読むようになりました。今では大好きな男性作家さんの一人で、この本は常に枕元に置いています。それくらいお気に入りの一冊です。
この本は、おとぎ話に近いかもしれません。12ページで綴られた物語の主人公は、どこかの星の住人であったり、仙人であったり、青年であったり、トランプの中から飛び出したジョーカーであったりと様々です。
共通しているのは、物語の中に必ずコーヒーが登場すること、最後は必ず心が温かくなることの2つです。
この短編集の中で私が特に好きなのは「アーノルドのいない夜」というお話です。このお話は、かけがえのない存在の大切さに気づかせてくれます。
この短編集を読むとコーヒーを飲みたくなる人が続出するかと思いますが、眠れなくなると困るので、朝に飲むのをおすすめします。(笑)
いかがでしたか?他にもおすすめしたい本がたくさんあるので、機会がありましたらまた紹介できるといいなと思っています。
それではみなさん、今日も一日お疲れさまでした!
【コーヒーの人~仕事と人生~】
著者:大坊勝次、田中勝幸、國友栄一、濱田大介、松島大介+加藤健宏
編者:numabooks
発行所:株式会社フィルムアート社
2015年12月20日 初版発行
【一千一秒の日々】
著者:島本理央
発行所:株式会社KADOKAWA
2012年2月25日 初版発行
【月とコーヒー】
著者:吉田篤弘
発行所:株式会社徳間書店
2019年2月28日 初版発行
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