【3分間の読み物】憧れと想像だけでタピオカを作る。
【3分間の読み物とは】電車のだいたい一駅ぶん、カップ麺ができるまで、ちょっとしたスキマ時間に…日常を切り取った、さくっとゆるっと読める読み物をもっちーがお届けします。
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Instagramを見れば、二日に一回は必ず誰かがタピオカの写真を載せている。
『今日も今日とてタピオカ』『またタピった』『いつもの』
そんなハッシュタグが付いた投稿を眺めていると、タピオカは女子にとっての通過儀礼かなにかなのだろうかと思う。
『今日も今日とてタピオカ』『またタピった』『いつもの』
そんなハッシュタグが付いた投稿を眺めていると、タピオカは女子にとっての通過儀礼かなにかなのだろうかと思う。
私はタピオカを飲んだことが無い。
巷でタピオカが流行り出してからテレビやSNSでたびたびその姿を目にしてきたが、特に気にもかけずこれまで過ごしてきたのだった。
とはいえ、二日に一回のペースで見せられては私の気持ちも違ってくる。
「みんなが頻繁に飲むほど美味しいのだろうか。私も“タピって”みたい。」そんなちょっとした羨ましさも芽生えたりする。
しかし、タピオカ旋風に既に取り残されている私は、仙台のどこでタピオカが飲めるのかも知らなければ、キラキラした女子たちに混ざってタピオカを飲む勇気もなかった。
ならば作るまで。
ブラックタピオカを求めてカルディコーヒー、富澤商店、成城石井を回り、4軒目のジュピターでようやく巡り会えた。
やっと出会えたね、血眼で探していたんだよ。
作ってみる
翌朝、「ちょっと!キッチンのアレ!何なのよ!」という母の声に起こされた。
お母さん、心配ご無用。あれは今流行りのタピオカですよ、そんなに驚くこと無かれ。と言いかけたところで私も驚いた。

はて、これはいかに。
一晩でなにが起こったのだろうか。私が想像しているような、ぷりぷりちゅるんとした質感とはまるで程遠くはないか。
とはいえ、まだ茹でる工程が残っている。決して希望は捨ててはいけない。
沸騰したお湯に、水で戻した怪しげなタピオカを入れる。ああ、タピオカの神様、どうか私に美味しいタピオカを…!
ザルにあけて冷水にさらした後、砂糖水に漬けておくと…
小躍りしながらできあがったタピオカをぽろんぽろんとコップに入れ、うやうやしくミルクティを注ぐ。もう気分はフェルメールの『牛乳を注ぐ女』だ。
見よ、このビジュアルを。Instagramでよく見るタピオカミルクティーそのものではないか!
飲んでみる
ちゅるんとしていながらもちもちとした不思議な食感。なるほど、これなら頻繁に飲みたくなるのも頷ける。
きっと、タピオカ専門店のタピオカドリンクはもっと美味しいに違いない。
ちゅるんとしていながらもちもちとした不思議な食感。なるほど、これなら頻繁に飲みたくなるのも頷ける。
きっと、タピオカ専門店のタピオカドリンクはもっと美味しいに違いない。
自作のタピオカミルクティーを飲みながら、Instagramの「#タピオカ」をフォローする。
Write,photo:もっちー